青学大・原監督 9区・岸本に見た王者のプライド「我々が戦っている場所ではない」

[ 2023年1月4日 15:40 ]

<第99回箱根駅伝復路・鶴見>青学大9区・岸本(左)からたすきを渡される中倉(撮影・村上 大輔)
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 青山学院大陸上部の原晋監督(55)が4日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に生出演。連覇を狙いながらも3位で終えた、1月2、3日の「第99回東京箱根間往復大学駅伝」(箱根駅伝)を振り返り、選手が見せた「王者のプライド」を認めた。

 連覇が絶望的となった中での魂の走りに心を打たれた。青学大・岸本大紀(4年)は9区でタスキを受けた時点で8位。それでも序盤から突っ込み、8・4キロで順大、創価大、早大、国学院大、法大の5チームによる3位争いに追いつき、一気に5人抜きでチームを3位に浮上させた。その後もペースを落とすことなく、昨年、チームメートの中村唯翔がマークした区間記録1時間7分15秒に次ぐ、歴代2位の1時間7分27秒で走破した。

 番組出演者で弁護士の八代英輝氏が「集団にのみ込まれるのかなと思ったら、そこからスッと前に出ましたよね。これが王者のプライドなんだろうなと。あそこに入って、しばらく休むのかなと思ったら、そのあとスッと行きましたもんね」と話すと、原監督は「我々が戦っている場所ではないということなんですよね」と呼応。

 「どれだけ駒沢大学、中央大学と距離があろうと、タイム差があろうと、やはり一番を目指していくのが我々のスタイルなので。3番争いで、あの集団で満足するようなレースはしたくなかった。監督の私もそうですが、岸本自身もそういう思いで駆け抜けてくれたものだと思う」と目を細めていた。

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