長崎北陽台　ロスタイム猛攻もわずか3点及ばず　涙の白丸主将「完全に自分たちの力不足」

全国高校ラグビー大会準々決勝   長崎北陽台5―8天理 （ 2023年1月3日    花園ラグビー場 ）

＜天理・長崎北陽台＞後半、厳しいディフェンスに突破を阻まれる長崎北陽台・亀川（撮影・北條　貴史）
Photo By スポニチ

　ロスタイムは5分近くになっていた。長崎北陽台は最後まで猛攻を仕掛けたが、天理の白い防御網を崩せずボールを奪われて万事休す。15大会ぶりの4強にわずか3点届かなかった。ロックの白丸主将（3年）は「天理さんの方が強くて完全に自分たちの力不足。FWのチャンスで取り切れなかったことが大きなところです」と涙した。

　前半14分に1年生CTB新垣がトライを挙げ今大会で初めて先制。「自分たちのテンポに持っていけたと思ってうれしかった」。2点差に迫られた状態で後半に突入し逆転トライを許したが、粘り強い守備でそれ以上の失点は許さなかったが、実らず。品川英貴監督は「北陽台らしい粘りのディフェンス、気持ちのこもったプレーは最後、できたのかなと思います」とねぎらった。

　この日のスタメン5人は1、2年生。来季も楽しみな布陣だ。1年から花園の舞台を踏んできた白丸は「この経験は大きいと思う。自分たち以上の成績を目指して頑張ってほしい」と期待した。