京都成章鮮やか逆転4強 伝統の「ピラニアタックル」で大阪桐蔭封じた!! さあ来い東福岡!!

[ 2023年1月4日 06:00 ]

全国高校ラグビー大会準々決勝   京都成章15―12大阪桐蔭 ( 2023年1月3日    花園ラグビー場 )

<大阪桐蔭・京都成章>接戦を制し喜びを爆発させる京都成章フィフティーン(撮影・大森 寛明)
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 京都成章が鮮やかな逆転勝ちで2大会ぶり5度目の4強へ進出した。前回大会3回戦でも下した優勝経験校を返り討ち。伝統の「ピラニアタックル」で大阪桐蔭の前進を阻み、高校日本代表候補No・8で共同主将の森山がチーム力の勝利だと胸を張る。

 「今日は僕が動けていなかった。僕以外の選手が走ってくれて、カバーしてもらった。気持ちにも体力にも余裕ができて、タックルにいけたと思います」

 試合を決定づける得点は森山から生まれた。8―5の後半5分、ゴール前5メートル中央のPKは“ちょん蹴り”再開で突進し、徹底マークされている自身に相手守備を引きつけた上で素早くパス。CTB森岡のトライを呼び込んだ。「スペシャルサインです。出し惜しみして勝てるほど強いチームじゃない。全部出すつもりでやりました」と“してやったり”の満足顔だ。

 変革の一年が実を結びつつある。筋力トレーニングに加え、ラグビーに詳しい栄養士から助言を受け、食事するタイミングまで徹底的に見直した。春先に88キロだったFW平均体重は97・5キロに大幅アップ。当たり負けない体をつくった。

 同校の最高成績は前々回、100回大会の準優勝。優勝6回を数える“九州の雄”東福岡と対戦する準決勝へ、本橋は「思いっきり最初からカマしていこうかな、と」と意気込んだ。

 ○…京都成章は花園で東福岡に過去1勝3敗。初対戦の89大会こそ55点差をつけられたものの、96回大会は粘り強い守備で前半25分まで得点を許さず、後半に一時は勝ち越した。100回大会はロックの本橋拓馬らがFW戦でも互角以上に奮闘。一進一退の接戦をものにして初めて決勝進出した。前回大会は相手と同じ4トライを挙げながらコンバージョンキックの差で敗れた。

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2023年1月4日のニュース