貴景勝「一番一番考えながら」四つ相撲試すなど隆の勝に8勝2敗 初場所へ集中モード

[ 2023年1月4日 16:05 ]

隆の勝(左)と三番稽古を行った貴景勝(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の大関・貴景勝(26=常盤山部屋)は4日、東京都板橋区の同部屋で幕内・隆の勝(28)と10番取って8勝2敗だった。

 最初の相撲では頭四つから互いにじっくり攻め合う展開から隆の勝に押し出された。2番目以降も何度か頭四つから長い相撲に。立ち合い胸から当たっていったり右四つに組んだりと、得意の突き押しとは違う攻め方を見せた。最後の3番は鋭い踏み込みから一気に前に出ていく持ち味を発揮する内容で締めた。「突き押しだけで一気に持っていけたらいいけど、なかなかそういう展開にならないこともある。その時の体の反応を意識してやっています。一番一番考えながら違う相撲を取っているので」。あえて不得意な展開に持ち込む稽古を重ね、苦手克服に努めた。

 成績次第では綱獲りの期待も高まる初場所(8日初日、東京・両国国技館)まで4日。「最終段階に入った」と調整しながら初日に照準を合わせ、気持ちを高めた。今年は特に初日の日程が早いため、年末年始も元日以外は休みなし。「しっかり逆算してやっています」と勝負の場所への準備は十分だ。

 初場所は一人大関で、いつも以上に重責を担うことになる。それでも「(大関の)人数が減ったからといって変わることはない。自分はやるべきことをやるだけ」と気持ちはぶれない。周囲の期待が高まる中でも意識せず自分の相撲を貫く構えだ。「場所が始まったら気合入れてやるしかない」。この日は終始“本場所モード”で集中している様子だった。

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2023年1月4日のニュース