井筒親方「豊ノ島」の名でタレント転身へ「外に出て相撲の素晴らしさをもっと広く伝えたい」

[ 2023年1月4日 18:33 ]

日本相撲協会を退職した元関脇・豊ノ島の井筒親方(撮影・前川 晋作)
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 元関脇・豊ノ島の井筒親方(39=時津風部屋)は4日、日本相撲協会を退職し、東京・両国国技館の前で報道陣の取材に応じた。

 「相撲界を離れて外から応援していきたいと思った」と退職理由を説明。現役時代から軽妙なトークでバラエティー番組で活躍するなど、以前から芸能界に興味は持っていた。「いろいろな方からそういう(芸能界への誘い)話をいただいていた。外から応援するという形も自分にはできるんじゃないかと思いました。今年40歳になるから、何か変えるならここかなと、思い切ってやってみようかなと思いました」。現役引退から3年、節目の年を前に大きな決断を下した。

 今後は個人事務所「オフィス豊ノ島」を設立してタレントに転身するという。「未知の世界なので、いろいろなことを試していきたい」と具体的な活動プランは明言しなかったが「相撲が好きなので、外に出て相撲の素晴らしさをもっと広く伝えていきたい」と話した。芸名は現役時代のしこ名を使用。「豊ノ島改め井筒改め“豊ノ島”としてこれからも頑張っていきます」と笑った。

 昨年5月に行われた断髪式では「第二の豊ノ島を育てたい」と弟子の育成を今後の抱負に挙げていたが、角界では残念ながらかなわず。「育てていただいたところなので、本来なら最後まで相撲協会のためにというのが礼儀だと思うけど…」と少し本音を漏らした。それでもアマチュア相撲の普及に努める活動は今後も継続して行っていく予定だ。現役だった11年から地元の高知県宿毛市で「豊ノ島杯ちびっこ相撲大会」を開催してきた。「相撲だけじゃなくスポーツに関わることを地元でやっていきたい。相撲に限らず豊ノ島みたいな子を育てたい」と視野を広げた“育成”の夢を語った。

 21年間在籍した相撲協会を離れて歩み出す新たな道。「不安ももちろんあるけどワクワクしている方が大きい。楽しみですね」と豊ノ島らしく、明るく前を向いた。

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2023年1月4日のニュース