女子・神村学園 カロライン最終5区猛追区間賞も…4年ぶり優勝届かず3位

[ 2022年12月26日 06:00 ]

男子第73回・女子第34回全国高校駅伝 ( 2022年12月25日    京都市・たけびしスタジアム京都発着=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ )

3位でゴールする神村学園のアンカー・カリバ・カロライン(撮影・井垣 忠夫)
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 女子は4年ぶりの優勝を目指した神村学園(鹿児島)が1時間8分3秒で2年連続の3位に終わった。

 最終5区。トップと1分15秒差の7位で神村学園のケニア人留学生、カリバ・カロライン(2年)がタスキを受けた。今年の高校総体1500メートル、3000メートルの2冠ランナー。「3位以内を目指して走ろうと思った」と大きなストライドでぐんぐん加速。1年生だった昨年の最終区間は残り1キロで足が鈍ったが、今年は違う。最終的には優勝した長野東と26秒差の3位まで押し上げ区間賞を獲得したが、目標の4年ぶりのV奪還には届かず「悔しい」と肩を落とした。

 昨年は1区で出遅れており、有川哲蔵監督はポイント区間の一つと考えていた。昨年2区で9人抜きの快走を見せた田島愛梨主将(3年)が任され、残り1キロまで先頭集団につける理想的な走り。指揮官は「勝てたと正直思いました」と優勝を確信したほどだったが、残り400メートル付近から足を引きずる仕草を見せ、最後は歩きながら中継所に飛び込んだ。「脱水症状。緊張からきていると思う。(田島は)目の前が真っ白になったと言っていた」とかばった。2区以降は少しずつ順位を上げたが、先頭にレースが見える位置でつなげなかった。

 有川監督は「何かが足りなかった。優勝、優勝と(選手に)背負わせすぎているのかな」と話した。それでも5年連続のトップ3は胸を張れる成績だ。新チームはカリバ・カロラインのほかにも3区を走った小倉陽菜(ひな、1年)らが残る。「強いチームをつくって帰ってきたい」と誓った指揮官。来年こそ笑顔でゴールテープを切る。 (杉浦 友樹)

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2022年12月26日のニュース