男子・倉敷 2位に47秒差の大会新V 4区桑田区間賞で勝利決定づけた

[ 2022年12月26日 06:00 ]

男子第73回・女子第34回全国高校駅伝 ( 2022年12月25日    京都市・たけびしスタジアム京都発着=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ )

大会新で優勝し、笑顔でゴールする倉敷・桧垣蒼(撮影・井垣 忠夫)
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 男子は倉敷(岡山)が2時間1分10秒の大会新記録で4年ぶり3度目の優勝。2位の佐久長聖(長野)は2時間1分57秒で、留学生の走者を含まない日本高校最高記録を2秒更新した。女子は長野東が長野県勢として女子初優勝を飾った。

 都大路の最多連続出場記録を更新し続ける倉敷が、完璧なレース運びを見せた。大会新記録を樹立し、2位に47秒の大差勝ち。流れを決定づけたのは、昨年も同区間を走った4区の桑田駿介(2年)だった。日本人ではチーム唯一の区間賞。あどけない笑みがこぼれた。

 「追いかけるよりも自分のペースで走ることが得意なので、良かった。優勝できて本当にうれしい」

 苦い記憶を生かした。昨年は3位でたすきを受け取ると、前半はハイペースで突っ込んだが後半に失速。区間6位で首位の世羅(広島)との差を広げられ、チームも6位に終わっていた。

 自身の走りが順位に直結することを痛感し、今年はその逆を目指した。前半は1キロ3分前後に抑え、ラスト3キロでスパート。4区唯一の22分台で走破した。2日前にイマヌエル・キプチルチル(3年)と入れ替わりで3区に抜てきされ、区間新で首位に立ったサムエル・キバティ(2年)の生み出した流れをさらに加速させ、築いた29秒のリードを最後まで縮めさせなかった。

 新雅弘監督も「キーポイントは3、4区だった。桑田がちゃんと走ってくれたことがウチの勝因」と称える激走。桑田は「調子に乗らずに、来年も目指したい」と同校初の連覇を見据えた。(北野 将市)

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2022年12月26日のニュース