“渋野サンタ”からクリスマスプレゼント 冠ソフトボール大会主催 子供たちへ“夢”届けマス

[ 2022年12月26日 04:44 ]

ソフトボール大会の始球式で投げる渋野日向子(撮影・奥 調)
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 日米通算7勝の渋野日向子(24=サントリー)が「渋野日向子杯 第1回岡山県小学生ソフトボール大会」を初主催した。クリスマスの25日に岡山県野球場で行われた決勝大会が公開され、自らの原点でもある競技に励む子供たちに夢を届けた。同じ岡山県出身のゲスト、ソフトボール東京五輪代表の原田のどか外野手(31)からは金メダルをかけてもらうサプライズも。地元で大いに刺激を受け、19年全英女子オープン以来となる米2勝目への決意を新たにした。

 しぶこサンタがやってきた!クリスマスのこの日、かつてエースで4番だった渋野がマウンドに上がる。豪快な投球でバッターを務めた原田を一ゴロに打ち取ると、右手を突き上げて満面のスマイルを見せた。初主催した地元・岡山での小学生ソフトボール決勝大会の幕開けを告げる始球式。「渋野日向子杯」というビッグな“プレゼント”に子供たちにも笑顔が広がった。

 「私を育ててくれたソフトボールに恩返しをしたいと、プロになってからの夢だった。今までで一番うれしいクリスマスというくらい夢のような一日。いい戦いを見せてくれて来年の活力になる」

 8歳から岡山の平島スポーツ少年団でゴルフと並行して励んだ競技。「ソフトボール愛も強い」と恩返しの思いを持っており、今回実現した形だ。24日から2日間で行われ、計277人が参加。駄菓子の詰め合わせを贈る渋野らしいギフトもあった。

 子供たちの一生懸命なプレーで原点を思い出した。「負けたら毎試合泣いて、負けず嫌いだった日を思い出した。勝ちたい思いが強くなった」。試合前には原田から東京五輪の金メダルをかけてもらうサプライズ。ズシリと重いメダルに気が引き締まった。24年にはパリ五輪も控える。「重みが違った。さらに頑張らんといけんな」。子供たち、そして同じスポーツ界で戦う仲間に刺激をもらった。

 米ツアー本格参戦1年目の今季、トップ10に5度入ったが、勝利はつかめなかった。オフは「一からやらんと」と、全体の底上げを図る。その上で早めにタイに入って調整し、2月23日開幕のホンダLPGAから新シーズンを迎える予定だ。「勝ちたい一言に尽きる。優勝すること、1番になることが目標」。新たなシーズンに向けて決意を新たにしたクリスマス。24歳は「メリ~クリスマ~ス!」と笑顔で会場を後にした。

 ▼原田のどか こういう大会を開催してもらえるのは、ソフトボール選手として本当にありがたく思う。私も刺激になって、とてもいい一日になった。今後は私自身も、どんどんこういう活動をしていきたい。(特別ゲストとして参加)

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2022年12月26日のニュース