体操男子団体 悔い残った銀 本領発揮できなかった橋本「僕がもう少し頑張っていれば…」

[ 2022年11月4日 04:20 ]

体操 世界選手権第5日 ( 2022年11月2日    英リバプール )

男子団体総合決勝 最終種目の鉄棒の演技を終え、ねぎらわれる橋本大輝(中央右)(共同)
Photo By 共同

 男子団体総合決勝が行われ、橋本大輝(21=順大)神本雄也(28=コナミスポーツ)土井陵輔(20=日体大)谷川航(26=セントラルスポーツ)谷川翔(23=同)の5人で挑んだ日本は6種目合計253・395点で銀メダルとなり、7年ぶりの優勝を逃した。24年パリ五輪の出場権は獲得した。中国が257・858点で圧勝。3位英国までが五輪出場を決めた。

 最終種目の鉄棒で着地を決めた橋本が大きく息を吐き出した。F難度の離れ技「リューキン」で落下。両手を合わせ、謝るようなポーズで仲間たちの元に戻るエースの表情には悔しさがにじんだ。

 「事前合宿で調子を崩してしまい、チームに迷惑をかけてしまった。僕がもう少し頑張っていれば、もっと良い雰囲気でできたのかなと思う」

 大会直前に両手首を痛めた影響もあってか、予選のあん馬で落下。この日も跳馬で着地が乱れるなど、東京五輪金メダルの実力者が本領を発揮できず。鉄棒で完璧な演技をしても中国を逆転できる状況ではなかったが、責任を背負い込んだ。

 予選を1位通過。決勝の床運動を順調に滑り出した日本だったが、2種目目のあん馬に“落とし穴”が待っていた。1人目の橋本は難度を下げて無難にまとめたが、土井、谷川翔が相次ぎ落下し、一気にメダル圏外の6位まで順位を下げた。

 そこから巻き返して五輪切符は死守したものの、喜びよりも悔しさの方が大きかった。橋本は「今日の経験を生かして次こそ金メダルを獲れるように頑張るしかない」と前を向き、主将の神本は「まずは銀メダルという結果に胸を張りたい。この悔しさを糧に一歩ずつ上っていく」とパリでの雪辱を誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月4日のニュース