時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼④ 7、8番アイアンを得意にするコツ

[ 2022年11月4日 12:00 ]

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼④ 7、8番アイアンを得意にするコツ
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 14本あるクラブの中で1本でも得意クラブがあると、スコアメークをする上で心強い味方となります。時松隆光プロによれば、番手順に並べると、ちょうど真ん中ぐらいにあたる7、8番アイアンを得意クラブにすると、他のクラブも好きになる可能性が高いとのこと。そこで今回は7、8番アイアンをうまく打つコツを紹介しましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ④

 常住 ボギーを叩かないようにするためにも、得意クラブをつくることは有効でしょうか?
 
 時松 もちろんです。パーオン率も高くなりますし、ピンチを切り抜ける時にも役立ちますから。最初はクラブの中でも真ん中ぐらいに位置する7、8番アイアンを得意クラブとすることをお勧めしたいですね。使用頻度が高い分、スコアアップにもつながりますし、そこから徐々に本数を増やしていくのが理想です。
 
 常住 確かに7、8番アイアンはパー4でのセカンドショットやパー3でのティーショットで使うことが多いクラブですからね。ちなみに、アイアンショットは、これまで教わった1Wやウッドと同じ打ち方で大丈夫ですか?
 
 時松 人によって判断が異なるところですが、自分の意見としては、打ち方を変えるべきです。と言うのも、1Wやウッドは飛距離を稼ぐクラブですが、アイアンはボールを狙ったところへ運ぶクラブです。場合によっては、飛距離を抑えることもあるので、打ち方が変わって当然でしょう。
 
 常住 打ち方のコツを教えてください。
 
 時松 背骨を中心に体を回すスイングを心がけてください。イメージとしては、自分がドラム缶の中に入り、体がドラム缶に触れないようにスイングをする感じです。体重移動を行うと、体がドラム缶に触れやすくなります。ボールを運ぶショットを打ちたいので、体重移動は必要ありません。ただし、バックスイングでは胸が目標の反対を向くように体を捻転し、フィニッシュでは胸を目標に向けていきましょう。
 
 常住 アベレージゴルファーの場合、スムーズに上体を捻転できない人もいます。何かいいドリルはありますか?
 
 時松 スポーツタオルを用意し、背中から回して、タオルの両端を左右それぞれの脇に挟みます。小さなタオルを2枚用意してそれぞれの脇に挟んでも構いません。その状態でいつも通りにアドレスして、ハーフショットを行います。両脇に挟んだタオルがどちらも落ちないように打つのがポイントです。
 
 常住 手だけでクラブを上げたり、右肘を後ろに引いてクラブを上げる人は、タオルが落ちてしまいますね。
 
 時松 その通りです。胸を目標の反対に向けるように上体を捻転すると、右脇からタオルは落ちません。インパクト以降でも胸を目標に向けるように回転しておけば、左脇からタオルは落ちません。
 
 常住 軸を中心としたスイングだと、ミート率も高くなりますね。
 
 時松 それだけ狙ったところへボールを運べる確率も高くなります。まずは7、8番アイアンでそのようなショットを打てるようにしてから徐々に番手を増やしていきましょう。
 
(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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