山沢京&竹山が2トライ 代表勢不在の中で存在感示す ラグビー国際親善試合

[ 2022年11月4日 23:37 ]

グローバルラグビーフェスタ2022 ( 2022年11月4日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・レッズ>後半、2本目のトライを決める埼玉・山沢京(右)(撮影・久冨木 修)
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 リーグワン初代王者の埼玉がスーパーラグビー(SR)のレッズ(オーストラリア)と親善試合を行い、30―55で敗れた。前半は6―45と劣勢だったものの、後半はSO山沢京平、WTB竹山晃暉がそれぞれ2トライを奪い、存在感を見せた。

 坂手や稲垣ら日本代表勢が不在のチームで、若きバックス2人が決定力を見せつけた。まずは後半12分、連続攻撃で相手のディフェンスラインを崩すと、山沢京が低い弾道のキックをインゴール右隅へ転がし、走り込んだ竹山が抑えて反撃のトライ。同26分にはゴール前でラインブレークしたCTBアソのオフロードパスを受け取った山沢京がチーム2トライ目を挙げた。

 山沢京はさらに9分後、右足で上げたショートパントを自らキャッチしてディフェンスラインの裏へ出ると、1人をステップでかわす鮮やかな個人技での2トライ目。終了間際には竹山にも2トライ目が生まれ、前半の劣勢を感じさせないトライショーで一矢報いてみせた。

 兄に日本代表で10月29日のニュージーランド戦で先発した拓也を持つ山沢京は、「高いレベルの相手と、自分自身もSOとして出たのは埼玉に入ってほぼ初めてだったので、凄くいい経験ができた」と振り返った。兄に見劣りしないラグビーセンスと足技が売りで、今後の活躍が期待される入団2年目の24歳。同じポジションには兄に加え19年W杯日本代表の松田力也もいるが、「与えられたポジションでやるだけ。成長すべきところが明確になった。全てのスキル、判断、ゲームマネジメントで成長しないといけない」と自らに高いハードルを課した。

 今夏は日本代表デビューを果たしたものの、秋は招集漏れした竹山も、トライへのきゅう覚の高さを改めて証明。12月中旬に開幕する2季目のリーグワンでは、開幕時に代表勢が不在の可能性があり、「逆にその他の選手にチャンスがあるということ。今日もルーキーが活躍した。残り1カ月、しっかり準備して、代表組が帰ってきても負けないようにすれば、魅力的なチームになると思う」と話した。

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