ネッツのアービングが出場停止処分 反ユダヤ主義映画への言及でチーム側が苦渋の決断

[ 2022年11月4日 09:37 ]

ネッツから出場停止処分を科せられたアービング(AP)
Photo By AP

 渡辺雄太(28)が所属するNBAネッツは3日、チームの主力ガードで今季26・9得点、5・1アシストをマークしていたカイリー・アービング(30)に対して少なくとも5試合の出場停止処分を科した。この結果、4日のウィザーズ戦からの5試合は欠場。この間のサラリー(約225万ドル=約3億3000万円)は支払われない。

 「反ユダヤ主義ではないことを明確に認めなかったこと」が処分の理由。アービングは黒人作家のロナルド・ダルトンが書いた「Hebrews to Negroes:Wake Up Black America」を原作にした映画に言及するツイートをして物議を醸し、ネッツのジョセフ・ツァイ・オーナー(58)は「反ユダヤ主義の偽情報にまみれた作品」と語って「これを認めることは差別である」と激怒。アービングは「自分はオムニスト(すべての宗教を尊重する人)であり反ユダヤ主義者のレッテルを貼られるのは正当ではない」と反発したが、ツァイ・オーナーは「これはバスケより大事なことだ」とコメントしていた。

 ネッツ側は「我々は彼の言動が危険なものであることを理解させようとしたが、受け入れてくれず落胆している」として苦渋の決断として処分に至った経緯を説明。ネッツでは主力フォワードのケビン・デュラント(34)が開幕前にトレードを志願し、1日にはスティーブ・ナッシュ監督(48)が序盤での成績不振を理由に退任したばかり。そこに今度はアービングの処分という新たな“火種”がもたらされた。

 

続きを表示

2022年11月4日のニュース