小祝さくら、“熊の恩返しV” 「ケアベア」ヘッドカバーを雨から守ったおかげ?17番勝負のパット入った

[ 2022年10月10日 04:31 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディースホンダ 最終日 ( 2022年10月9日    静岡県 東名CC=6570ヤード、パー72) )

9優勝を決め笑顔を見せる小祝(撮影・会津 智海)
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 前日サスペンデッドとなった第2ラウンド(R)の残りホールと最終Rが行われ、小祝さくら(24=ニトリ)が首位で出た最終Rを2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算12アンダーで逃げ切り優勝を飾った。54ホール以上のボギーなし優勝は7月の楽天スーパー・レディースの勝みなみ(24=明治安田生命)以来、史上13人目。5月のリゾートトラスト・レディース以来の今季2勝目で通算8勝目を飾った。

 17番で7メートルのバーディーパットを沈め、首位に4人が並んだ混戦を抜け出した。直前の16番でプレー中に大粒の雨が落ちてきた。小祝は真っ先に「ケアベア」のヘッドカバーを“避難”させた。昔から大好きな熊のキャラクターで、おなかの虹は希望と幸せの印。幸運のアイテムを雨から守った途端、勝負のパットが決まった。

 2位に1打差でスタートした最終R。前半は全てパー、10番で最初のバーディーを奪うも我慢の連続。支えたのは正確さを増したショットだ。この朝も体の右手前に置いたヘッドカバーに当てないようスイングする練習を繰り返した。「ダウンスイングでインサイドから下りてこないように。手を返したり、開いたりするのをなくしたかった」と説明した。

 54ホール以上ボギーなしでの優勝は史上13人目の快挙。「耐えた一日、その中で優勝できたのはうれしい」と喜んだ。9月のゴルフ5レディースでは最終日、首位に立った直後の池ポチャで失速。「正直、池に苦手意識がある」と小畑キャディー。小祝はミスしても「次、頑張ればいい」と思考の切り替えに努めた。今回、池越えの8番では1、2Rでバーディーを奪い、苦手意識は克服した。

 優勝賞金2160万円を獲得。前回優勝した5月の賞金はケアベアのぬいぐるみ購入資金に充てることを明かした。今回は「電動自転車。30万円くらいします。1度試乗して凄く楽でした。練習に行く時にも使いたい」。ゴルフの精度をより高めることを今後の課題に挙げた小祝。早速、お気に入りの自転車で練習に向かう姿を想像していた。

 ◇ケアベア(Care Bears) 1982年に米カード会社「アメリカン・グリーティングス社」によりカードの挿絵として誕生。その可愛い表情や色使いで子供から大人まで世界各国で人気を誇り、おなかのシンボルマークはそれぞれの得意なことや役割を表している。ゴルフのヘッドカバーは3種類が販売されており、メーカー希望小売価格は税込み4620円。

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2022年10月10日のニュース