渋野3位浮上 パット入らなくても我慢68で3位浮上「久々の日曜日、楽しむぜ!」

[ 2022年10月10日 04:29 ]

米女子ゴルフツアーメディヒール選手権第3日 ( 2022年10月8日    米カリフォルニア州 サティコイクラブ=6635ヤード、パー72 )

第3ラウンド、5番でラインを読む渋野日向子。通算9アンダーで3位
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 10位から出た渋野日向子(23=サントリー)が4バーディー、ボギーなしの68と伸ばし、通算9アンダーで首位と5打差の3位に浮上した。パー5で3バーディーを奪うなど、メリハリあるプレーで逆転圏内につけた。笹生優花(21=フリー)も68で通算8アンダーの6位。ジョディ・シャドフ(34=英国)が14アンダーで首位を守った。

 心の中にさまざまな感情があっても、渋野のプレーは冷静だった。第2日にダブルボギーを叩いた1番で第1打を左に曲げ、パーオンも逃したが「全集中して打った」というナイスアプローチが効いてパーセーブ。その後、パットが入らない展開には「しゃーねーなー」と言い聞かせ、ぐっと我慢。7番ではクラブ選択を間違えグリーン奥へ。「めちゃくちゃ腹が…」とイライラが募ったが、5メートルに寄せて沈めた。

 耐えたご褒美は8番パー5からだ。2オンしてようやくバーディー。後半の2つのパー5でもスコアを伸ばし、3戦ぶりの決勝ラウンドで68を出した。終盤は、同組の選手が日本で行ったという、かわうそカフェの話で大盛り上がり。何よりうれしいのが、ボギーなしでの68。「久しぶりー。耐えられたのがめちゃくちゃうれしかった」と喜んだ。

 3週前は1打差4位で迎えた最終日に76を叩き、ツアー2勝目を逃した。笹生と同組で5打差を追う最終日。「せっかくこの位置にいるから頑張りたい。久々の日曜日、楽しむぜ!」と、しぶこ節で気合を入れた。

 ≪笹生耐えた6位≫笹生はティーショットが乱れた序盤に「アプローチとパターに助けられた」と小技を生かしてしのぎ、スコアメークにつなげた。ピンチの連続だった出だしの3ホールを耐えると、4番で初バーディー。後半はショットがさえ、12番で1メートルにつけてバーディー。最終18番は1・8メートルを入れて伸ばした。6打差で迎える最終日に「やることをしっかりやって、楽しみたい」と無欲を強調した。

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2022年10月10日のニュース