新三役確実の翔猿「トビザルからゴリラになる」素早い動きに加え「もっとパワーつけたい」

[ 2022年10月10日 14:56 ]

報道陣の取材に笑顔で応じる翔猿(撮影・前川 晋作)
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 大相撲秋巡業が10日、千葉市の千葉ポートアリーナで行われ、九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新三役昇進が確実となっている翔猿(30=追手風部屋)が報道陣の取材に応じた。

 秋場所では、前頭筆頭で初金星を含む10勝を挙げて殊勲賞。ここ数場所で実力とともに人気も上昇してきた。「正直驚いています。応援してもらっている数が半端じゃないです」。もともとサービス精神旺盛な性格もあり、多くのファンに声を掛けられていた。「すぐ囲まれてしまう」と大人気ぶりを肌で実感。「最近ファンサービスが怖く感じております。永遠に終わらないというか、ありがたいんですけどね」とうれしい悲鳴を上げた。それでも、部屋の兄弟子・遠藤(31)ら人気力士の姿を近くで見てきたこともあり「憧れでもありましたね。囲まれていいなーみたいな」とまんざらでもない様子だった。

 九州場所では新三役が濃厚。「力士として一流」と憧れていた地位を捉え、持ち味の動きの良さに加えて力強さにも磨きをかける。ぶつかり稽古を意識的に増やして押す力をつけてきた。「もっともっとパワーをつけていきたいですね。“トビザル”から“ゴリラ”になるような」。もともと筋肉質で均整の取れた体つきだったが、さらにたくましくなったと自身でも実感している。「昨日小さい子に“ゴリラっぽい”って言ってもらったんですけど、近づいてきているのかなと思います」。猿のような素早い動きとゴリラのようなパワー、両方を兼ね備えて一回り強くなった姿を九州の土俵で見せる。

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2022年10月10日のニュース