馬場咲希「凄く悔しい」 日本、チャージも届かず1差3位 「夢の舞台」同会場開催のパリ五輪で雪辱だ

[ 2022年8月29日 04:00 ]

世界女子アマチュアチーム選手権最終日 ( 2022年8月27日    フランス ル・ゴルフ・ナショナル )

通算12アンダーで3位に入り、メダルを手に笑顔を見せる(左から)馬場咲希、橋本美月、上田澪空(共同)
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 パリ近郊の2コースで最終ラウンドが行われ、サンノムラブラテシュ(パー72)を回った日本は6つ伸ばし、通算12アンダーで3位に入った。優勝のスウェーデンと1打差だった。個人で全米女子アマチュア選手権の覇者・馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)は70とし、個人首位とは1打差、通算6アンダーの4位。上田澪空(みく、17=共立女二高2年)は70で回り、通算1オーバーの16位。46位から出た橋本美月(19=東北福祉大2年)は最終日のベスト68で回り、通算4オーバーの28位だった。

 世界の頂点には1打届かなかった。17歳の全米女子アマ覇者と注目を集めた馬場は「(ショットで)ピンを狙って、なかなかうまくいかずにドライバーも曲がった。凄く悔しい」と繰り返した。

 12番パー5のスコアボードで日本が首位に並んでいるのを確認。気持ちが空回りした第1打は左に引っかけたが、第2打をグリーン近くに運んでバーディー。重圧の中、世界を制した力は見せた。

 「いろいろ教わり、実際にメモを取ったりして勉強になりました」。

 初招集の日本代表では、グリーンの平らな面を狙いゴルフを組み立てる「ゼロライン」も初体験。畑岡奈紗らも取り入れるマネジメント術で、馬場にとっては「もっと上に行ける」と可能性を感じる4日間となった。

 試合終了後、観客から「24年にここで待ってる」と声を掛けられた。ル・ゴルフ・ナショナルは2年後に迫るパリ五輪の会場。「オリンピックは夢の舞台。本当に、本当に頑張る!と思っています」。夢の実現へ、9月16日開幕の住友生命レディース東海クラシックでリスタートする。

 ▼16位・上田澪空 最初の3日間はショットが真っすぐいかずイップスかと思うくらいでしたけど、最終日の難しいセッティングの中でアンダーで回れたのは自信になりました。(安定したスコアでチームに貢献)

 ▼28位・橋本美月 悔しい方が大きいですけど、チームにちょっとは貢献できたかなと思う。いい終わり方ができた。(最終日のベストスコア68)

 ▽競技方法 4日間72ホールのストロークプレーで行われる。各日チーム3人中2人のベストスコアを採用し、その合計スコアで争う団体戦と同時に個人戦も実施される。各チーム2、3人で構成され、今回は56チームが参加している。

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