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陸上・田中希実 レース前の招集所にも持ち込むテニスボール「お守りのような感じ」

[ 2022年6月29日 12:00 ]

テニスボールを手に笑顔の田中希実
Photo By スポニチ

 【私の相棒!】昨年の東京五輪女子1500メートルで8位に入賞した田中希実(22=豊田自動織機)には、高校1年の頃から愛用してきたものがある。それはテニスボールだ。プレーするわけではなく、体のメンテナンスに使っている。

 「足の裏や背中とかに当てると、体の張っている箇所をほぐすことができる。故障したり張ったりする時は、その箇所からではなく、足裏や上半身から(痛みの元が)来ている時が多い。そこをほぐせば、体の動きが良くなります」

 毎日、寝る前に30分程度。上半身の肩甲骨周りやお尻などは、横になり張っている箇所に当てて体重をかける。また、練習時の体幹トレの前にも活用。体の凝りをほぐしてからメニューに入ることでトレーニング効果のアップにつなげている。

 高校1年で駅伝に出場した時、今でも付き合いの続く奥村朱美トレーナーからお守り的な意味合いも込めてプレゼントされたという。ボールに書き込まれているのが「のんらしく のびのびと楽しんで」というメッセージ。マジックで書かれた文字は時間の経過とともに薄くなるものの、その都度、奥村トレーナーになぞって書き直してもらっている。

 「レース前の招集所にも持って行っています。(大会前に)足の裏をほぐすタイミングがあればコロコロしたりするけど、招集の時やレース直前の時は、お守りのような感じで持っています」

 7月に開幕する世界選手権(米オレゴン州)は1500メートルと5000メートルで代表に決まった。現在は長野県の菅平で合宿しており、7月2日に開催されるホクレン・ディスタンスチャレンジの士別大会にも出場予定。今後、長期的な目標としてマラソンについて聞いてみると、田中らしい答えが返ってきた。

 「マラソンは母が取り組んでいるので、いつかはやってみたい気持ちがあります。まだ(深くは)考えていないですけど…。ただ、マラソンを始めたら“マラソンの選手”と言われがちですけど、私の場合はマラソンを始めてもトラックを続けたい。マラソンを走れて800メートルも走れたらおもしろそうだなと」

 枠にとらわれないランナーは、これからも挑戦を続けていく。 (西海 康平)

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