日体大・花田秀虎 相撲世界一で「僕の存在をアピールする」 7月7日開幕ワールドゲームズ

[ 2022年6月29日 22:03 ]

日体大の強化指定選手認定式に出席した花田秀虎(撮影・前川 晋作)
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 一昨年の全日本相撲選手権を制した元アマチュア横綱の花田秀虎(日体大3年)が29日、東京・世田谷キャンパスで行われた強化指定選手認定式に出席した。日本代表として出場するワールドゲームズ(7月7日に開幕、米バーミングハム)へ向け、「相撲世界一」の勲章を手に入れることを誓った。

 花田は高校2年時に日本一とU―18世界一を経験し、日体大では1年生ながら全日本選手権を制するなど輝かしい実績を残してきた。今年3月、アメフトのXリーグ合同トライアウトを受験。相撲部に在籍しながらの異例の二刀流挑戦を表明して注目を浴びた。

 今季は5月の全国大学選抜宇佐大会と全国大学社会人対抗九州大会で個人優勝。6月12日に行われた東日本学生選手権は、左肩鎖関節の打撲で大事を取って欠場した。

 復帰戦がシニアの部では初めてとなる世界大会。日体大の先輩で昨年のアマチュア横綱・中村泰輝(4年)や19年の世界王者・五十嵐敦(33、盛岡市役所)ら日本の強豪選手も出場する。コロナ禍で昨年、一昨年の世界選手権が中止となっており、待ちわびた3年ぶりの大舞台にアマチュア相撲選手たちは自然と気合が入る。それでも日体大相撲部の齋藤一雄監督(54)は「力を出し切れば優勝できる」と太鼓判。世界へ羽ばたく20歳は「重量級と無差別級で優勝」と2階級制覇を目標に掲げた。

 大学卒業後はアメリカンフットボールでのNFL挑戦を視野に入れる。「僕の存在をしっかりアピールするために、何としても優勝しなければいけない」。夢の二刀流挑戦へ、世界にその名を知らしめる絶好のチャンスを見据えた。

 各階級に出場する日本代表選手は以下の12人。(無差別級には全階級の選手が出場)

 ▽男子・中量級(115キロ未満)
 藤澤詩音(21)、深野良太(24)
 ▽男子・重量級(115キロ以上)
 中村泰輝(22)、花田秀虎(20)、五十嵐敦(33)

 ▽女子・軽量級(65キロ未満)
 山中未久(28)、奥富夕夏(23)
 ▽女子・中量級(80キロ未満)
 石井さくら(17)、松本渚(22)、太田麻乃(36)
 ▽女子・重量級(80キロ以上)
 今日和(24)、久野愛莉(23)

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