内村航平さんに感謝 東京五輪あん馬で銅・萱「航平さんがやってきたことを受け継がなければいけない」

[ 2022年3月14日 19:52 ]

男子体操の萱和磨
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 東京五輪の体操種目別あん馬で銅メダリストを獲得した萱和磨(25=セントラルスポーツ)が14日、「Now Do」のプレミアム音声サービス「Now Voice(ナウボイス)」で男子個人総合で五輪連覇を果たすなど、キングとして君臨した内村航平さん(33=ジョイカル)に感謝を伝えた。

 12日に内村さんは自身の名を冠した前例のない引退演技会で、個人総合と同じ6種目を完遂して約30年の競技人生に別れを告げた。この大会に出場した萱は「まず、内村航平さん、現役生活お疲れ様でした」と労いの言葉を口にした後に「そして、色々と教えていただきありがとうございました」と感謝した。

 大会ではあん馬に出場した萱。自身の演技については「感謝の意味も込めて演技して、本当に魂を込めて僕自身演技させていただいた。1種目に全てを懸けて少しでも感謝の気持ちを演技で表現できたのかなと思う」と振り返った。

 また、「今考えると、すごいオールスターだった」と内村さんの引退演技会には16年リオデジャネイロ、昨夏の東京五輪代表が集結。その中で「演技できたことがとても光栄。僕自身すごい幸せな時間を過ごさせていただいた」と語った。

 内村さんの最後の鉄棒演技後には全員で胴上げ。そのシーンに「泣きそうになった。感動的な雰囲気が凄くあって」と感極まった。胴上げが6回だったことには「僕が6回、6回。6種目だから6回」と萱発信だった。

 そして「航平さんには感謝しかない。この大会ができたことによって、今後の体操界、新しく一歩前進できたのかな。試合だけでなく、体操の魅力はこういうところにある。体操競技の楽しみ方が、この大会を終えたことによって1つ増えた」と体操界の今後に繋がる大会だったとした。

 さらに「航平さんが残したものは、僕たちが色々な形で引き継がなければいけない。せっかく引いてくれたレールを台無しにはしたくない。競技者として結果を出していくのは第一優先で当然。航平さんがやってきたことを僕たちは受け継がなければいけない」と内村さんの意志を絶やさないことを誓った。

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