【玉ノ井親方 視点】新大関初日“緊張”御嶽海 立ち合い押し込まれるも落ち着いて対応

[ 2022年3月14日 05:30 ]

大相撲春場所 初日 ( 2022年3月13日    エディオンアリーナ大阪 )

逸ノ城(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・成瀬 徹)
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 初日の御嶽海は、いつも以上に緊張していたはずだ。自分も新大関の場所はそうだった。逸ノ城戦。立ち合いで当たった後に押し込まれたが、右に回り込んでいなしながら体勢を立て直した。右を差したい相手が我慢できずにはたいたところを、待ってましたとばかりに懐にもぐり込んで押し切った。

 ただ、この日はどっしり取るタイプの逸ノ城だったから、動きをよく見て落ち着いて対応することができた。逆に相手が一気に前に出る力士だったら、はたしてどうなっていたか。初日の白星と黒星では天と地の差がある。そこで勝てた事実は大きい。これで2日目以降は、さらに自分らしさを出していけるだろう。体の張りは先場所と変わらない。コロナ禍で場所前に出稽古ができず、関取衆とあまり相撲できなかった不安はあるが、心配するほどでもなさそうだ。(元大関・栃東)

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2022年3月14日のニュース