フィギュアペアの三浦・木原組 本番リンクで闘志 日本勢一番乗りで調整

[ 2022年1月31日 05:30 ]

本番会場で練習する三浦、木原組(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの公式練習が30日に会場の首都体育館で行われ、ペアの三浦璃来(20)、木原龍一(29)組(木下グループ)が日本勢の先陣を切って本番リンクで調整した。青色基調の会場や氷上の中心にあしらわれた五輪マークを見ると、気分は高揚。初出場の三浦は「ようやく来られたんだなと選手として幸せだと感じた」と語った。

 この日午前3時に拠点のカナダから選手村に到着。会場の隅々も確認し「ウオーミングアップエリアが天井が高くて良い。さすが中国」と木原。動線の取材エリアを見た三浦は「遊園地みたい!」と驚いていた。

 ペアは2月4、7日に団体戦を戦い、18、19日に個人戦が控える長期戦。モチベーションは「団体戦が終わった後においしいものを食べたい」という三浦。携帯電話の待ち受け画像をめったに食べないピザにするほど楽しみにしているという。団体戦でメダルを手にし、ご褒美ピザをほおばることが、後半戦へ向けての最高のシナリオ。木原は「それが理想ですね」とテンションを高めていた。

 ◇三浦 璃来(みうら・りく)2001年(平13)12月17日生まれ、兵庫県出身の20歳。5歳の時にディズニーアニメをきっかけにスケートを始める。ペア転向後は市橋翔哉と17~19年世界ジュニア選手権出場。木原とのベスト記録はSP73・98点、フリー135・57点、合計209・42点。空手経験があり、得意技は「回し蹴り」。1メートル45。

 ◇木原 龍一(きはら・りゅういち)1992年(平4)8月22日生まれ、愛知県出身の29歳。「元気すぎて母が困っていた」ため4歳でスケートを始める。シングルで11年世界ジュニア選手権出場。ペア転向後は高橋成美と14年ソチ、須崎海羽と18年平昌両五輪出場。三浦とは昨季の世界選手権10位。今季のGPスケートアメリカ準優勝。1メートル75。

 ▽首都体育館 1968年完成の屋内競技場。90年アジア大会、01年夏季ユニバーシアードなどで使用され、08年北京五輪ではバレーボール会場だった。イベントなども多く行われ、西城秀樹さん、サザンオールスターズら日本のアーティストもコンサートを開催している。北京五輪ではフィギュアスケート、スピードスケート・ショートトラックが行われる。

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2022年1月31日のニュース