日本選手団“厳戒”北京入り、主将・美帆ら83人 空港も選手村も対策徹底

[ 2022年1月31日 05:30 ]

防護服を着た関係者が見回る選手村(撮影・小海途 良幹)
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 来月4日に開幕する北京五輪の日本選手団が30日、北京中心部の選手村に入った。主将を務めるスピードスケート女子の高木美帆(27=日体大職)ら選手35人と、伊東秀仁団長ら役員を含めた83人が羽田空港からチャーター機で現地入り。今大会の日本選手団は選手総数124人で海外の冬季五輪史上最多。監督・コーチら138人を合わせて計262人が参加する予定だ。

 北京国際空港は全職員が防護服に医療用マスク、フェースシールドの完全装備。床はたっぷりまかれた消毒液で濡れ、空港から出る全てのバスに消毒液がかけられる徹底ぶりだった。北京入り後は全選手が毎日コロナ検査を義務づけられており、鼻と喉の奥深くまで綿棒を突っ込まれる日々が続く。伊東団長は「厳しいバブル方式の中で、どのように選手村で生活し、試合までの気持ちを持っていけるかが重要。現地の環境を整え、しっかりサポートしていきたい」と強調した。

 出国前から競技ごとに独自のコロナ対策を実施してきた。スピードスケートのナショナルチームは1月中旬から、長野県内で外部との接触を最小限に抑えた合宿を敢行。買い出しは10分以内、散髪は1時間以内などのルールを設定した。現在カナダで合宿中のカーリング女子は施設の協力を得て、人出の少ない時間帯に貸し切り状態でリンクを使用。アイスホッケー女子は北海道合宿後に一度解散して20日に再集合する予定だったが、外部との接触を避けるために27日の北京入りまで合宿を継続した。

 競技は開会式に先立ち来月2日にカーリングがスタート。大会は7競技、最多109種目が行われ、95前後の国・地域から約2900人が参加する。日本は前回の18年平昌五輪で獲得した史上最多13個のメダル超えが目標。厳戒態勢が敷かれる中、開幕へのカウントダウンに入った。

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2022年1月31日のニュース