“みまひな対決”美誠に軍配 ダブルス相棒・早田撃破でシングルス3年ぶり日本一

[ 2022年1月31日 05:30 ]

卓球全日本選手権最終日 ( 2022年1月30日    東京体育館 )

早田を破って優勝した伊藤
Photo By 代表撮影

 女子シングルス決勝で、伊藤美誠(21=スターツ)が早田ひな(21=日本生命)を4―1で下し、3年ぶり3度目の日本一に輝いた。伊藤は全日本の一般で節目となる10個目のタイトルで、早田は混合ダブルス、女子ダブルスとの3冠には届かず。男子シングルスは戸上隼輔(20=明大)が初優勝を飾った。

 変幻自在のプレーで日本一への道を切り開いた。伊藤はラリー中に巧みに変化を織り交ぜ、回転を読みにくいレシーブで早田を翻弄(ほんろう)。カウンターの「みまパンチ」もさく裂した。前日(29日)、この日は有観客で「たくさんの方の前で、いろんなプレーを出すことができて幸せ。自分らしい卓球ができた」と笑みを浮かべた。

 木原が発熱したため、準決勝は不戦勝。準決勝で90分を超える激戦を制した早田とは対照的に、序盤からエンジン全開で圧倒した。第1ゲームは3―2から7連続得点。「何本返ってきても、体勢を崩さずにいいボールを打てた」。第4ゲームは落としたものの、第5ゲームも一気に大量リードを奪って勝負を決めた。

 早田との“みまひな”では女子ダブルスで世界選手権2大会連続銀メダルに加え、全日本でも4連覇。同い年の頼れるパートナーは親友でもある。コートを離れても仲が良く、「私生活でも一緒にいられる存在」と伊藤。互いに高め合っているが、「シングルスでは勝っていかないといけない」というのも、偽らざる本音だった。

 東京五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得した東京体育館で、全日本の一般でのタイトルを節目の10とした。4月の世界選手権団体戦(中国・成都)は日本のエースとして出場。そして、24年パリ五輪へ道は続く。「いろんなことができるのが私。独特さをさらに追求したい。勝ちまくるのが目標」。伊藤らしく躍動した時、打倒・中国は可能になる。

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2022年1月31日のニュース