ナダル 13年ぶり全豪制覇で4大大会単独最多21勝目、5時間24分死闘!意地の逆転勝利

[ 2022年1月31日 05:30 ]

男子シングルスで2度目の優勝を果たし、4大大会単独最多の通算21勝目を挙げたナダル(AP)
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 テニスの全豪オープン最終日が30日にメルボルンで行われ、男子シングルス決勝で世界ランキング5位のラファエル・ナダル(スペイン)が世界2位のダニル・メドベージェフ(ロシア)に2―6、6―7、6―4、6―4、7―5で逆転勝ちし、09年大会以来2度目の優勝を果たした。4大大会は通算21勝目でノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)を上回り、単独最多とした。

 5時間24分の死闘を制し、世代交代に待ったをかけた。35歳のナダルがフルセットの末、25歳のメドベージェフを撃破。「本当に感動的。キャリアでも忘れられない試合になった」。日付が変わり、午前1時を回ったセンターコートで両膝をついて喜びをかみしめた。

 最初の2セットを落としたものの、ベテランは諦めない。ドロップショットなど多彩な球種で相手を前後左右に揺さぶり続け、2セットを奪い返して最終セットへ持ち込んだ。5―5に追い付かれた直後の第11ゲームをブレークバックし、若き実力者を振り切った。

 全豪制覇は実に13年ぶり。昨年は得意とする全仏で5連覇を逃し、左脚の故障に苦しんだ。今年最初の4大大会、その勝利数で今大会不在だったジョコビッチとフェデラーを上回り、鮮やかに復活を印象づけた。

 ≪「ダブル・グランドスラム」も達成≫ナダルは4大大会を全て2度以上制覇する「ダブル・グランドスラム」も達成した。単独最多となる21勝の内訳は全豪2勝、全仏13勝、ウィンブルドン2勝、全米4勝。2位タイ20勝のフェデラーは全豪6勝、全仏1勝、ウィンブルドン8勝、全米5勝。同じく20勝のジョコビッチは全豪9勝、全仏2勝、ウィンブルドン6勝、全米3勝となっている。

 ▼男子シングルス準優勝のダニル・メドベージェフ (ナダルは)本当に強かった。レベルの高い試合だったと思う。力が及ばなかった。まだまだ戦い続けたい。

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2022年1月31日のニュース