49歳・レジェンド葛西「帰ってきたぞー」4季ぶりV 6歳誕生日愛娘との約束果たした

[ 2022年1月31日 05:30 ]

ノルディックスキー第63回雪印メグミルク杯ジャンプ大会 ( 2022年1月30日    札幌市大倉山ジャンプ競技場 ヒルサイズ=HS137メートル )

優勝し喜ぶ葛西(撮影・竹内 敦子)
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 成年男子で五輪8大会出場の49歳のレジェンド葛西紀明(土屋ホーム)が1回目2位から逆転優勝した。優勝は17年11月の全日本選手権ラージヒル以来4季ぶりで、優勝インタビューは開口一番「帰ってきたぞー」。この日は愛娘の6歳の誕生日で「絶対優勝してくると約束してきた」とパパの顔ものぞかせた。

 ひらめきが結果を呼んだ。前日29日夜のイメージトレーニングで、この1週間探していたアプローチのポジションが見つかった。6位に終わった29日のTVh杯よりも背筋を伸ばし、重心を少し前にした。本番の2本で結果を出し「そういうところが“レジェンド”なのかな」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 9度目の五輪出場は逃したが、そのジャンプで北京にエールを送った。愛弟子の小林陵侑のW杯優勝を起床後にチェックし“俺も”と湧き立つ思いを胸にしたこの日。「北京のみんなを勢いづけられるジャンプができた」とうなずいた。

 北京五輪はフジテレビでコメンテーターを務める。「後輩の陵侑と(伊藤)有希を応援しながら、選手として悔しい思いを味わって今後に生かしていきたい」。6月に50歳を迎えるレジェンドは前進し続ける。

 【スポーツ界の最年長優勝】

 ☆ゴルフ ツアー制度施行後(男子1973年、女子88年)では、2002年9月に男子の全日空オープンを制した尾崎将司の55歳241日が最年長。

 ☆テニス WTAツアーの09年韓国オープン女子シングルスで、クルム伊達公子が日本人最年長の38歳11カ月で優勝。ブランクを経て現役復帰、自身13年ぶりのツアー優勝だった。

 ☆大相撲 年6場所制が定着した1958年以降では、12年夏場所で前頭7枚目の旭天鵬が37歳8カ月で初優勝。それ以前では、1916年夏場所の横綱・太刀山で38歳9カ月。

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