“陸上界のフワちゃん”不破聖衣来が初のトラック1万メートルで歴代2位快走「まさか30分台が出るとは」

[ 2021年12月12日 05:30 ]

日本歴代2位となる30分45秒21のタイムをマークし、ガッツポーズをする不破聖衣来
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 “陸上界のフワちゃん”が快走した。関西実業団ディスタンストライアルが11日、京都市で行われ、女子1万メートルで不破聖衣来(せいら、18=拓大)が30分45秒21の日本歴代2位となるタイムをマークした。日本の学生記録を更新し、20歳以下では世界歴代5位。来夏に米オレゴン州ユージンで行われる世界選手権の参加標準記録も突破した。

 「まさか30分台が出るとは思わなかったので。うれしかったのと、ビックリしました」。これがトラックで挑む初めての1万メートルながら、序盤から独走。最後までペースを落とすことなく、ほぼ全ての選手を周回遅れにした。日本女子では、東京五輪で7位入賞した広中璃梨佳を上回り新谷仁美の持つ30分20秒44に次ぐ驚異のタイムを叩き出した。

 「今までは(五輪を)遠く感じていたけど、30分台が出せた。これを自信にして、確実に五輪を目指していきたい」。3年後のパリへニューヒロインが名乗りを上げた。(西海 康平)

 ◇不破 聖衣来(ふわ・せいら)2003年(平15)3月25日生まれ、群馬県高崎市出身の18歳。大類中時代から中・長距離選手として注目を集め、17年に全日本中学陸上の1500メートルで優勝。高崎健康福祉大高崎高を経て今年4月に拓大入学。10月の全日本大学女子駅伝では5区で区間新記録をマークした。1メートル54。

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