金谷 逆転賞金王へ1差発進、松山以来のルーキーシーズン快挙向け絶好位

[ 2021年11月12日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第1日 ( 2021年11月11日    静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )

<三井住友VISA太平洋マスターズ初日>6番、バンカーからの第3打を放つ金谷(撮影・沢田 明徳)
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 賞金ランキング5位につける金谷拓実(23=Yogibo)が4バーディー、1ダブルボギーの68で回り、首位と1打差の4位と好発進した。賞金ランクトップとの差は約1319万円。松山英樹以来となるルーキーシーズン賞金王戴冠に向けても、19年にアマチュア優勝を果たした大会で今季3勝目をつかむ。幡地隆寛(28=ディライトワークス)ら3選手が67で首位に並んだ。

 最大瞬間風速15・8メートルの強風が吹きつける中、金谷が68にまとめて首位と1打差につけた。19年にアマチュア優勝を飾った思い出の地で好発進。23歳は「全体的には悪くないプレーができたと思う」と小さくうなずいた。

 インから出ると12番パー4で130ヤードの第2打を50センチにぴたり。ここから4つのバーディーを重ねた。第1打を左に曲げた6番こそダブルボギーを叩いたが、「それ以外はいいプレー」。パーオン率は全体4位の77・78%と定評のあるショット力でスコアをつくった。

 前週、中島啓太(日体大)がアジア太平洋アマチュア選手権を制して海外メジャー、マスターズ出場権を獲得。18年覇者でもある金谷が8日に中島に連絡すると、「一緒にマスターズに出たいです」と言われた。自身2度目のマスターズ出場のためには、現在67位の世界ランキングで50位以内に入る必要がある。「来年に彼と一緒に出たい。そのためにも優勝したい」とより一層の気合が入った。

 日本ツアーに目を向けると、今季残り4試合。賞金王レースも最終盤を迎えている。金谷の賞金ランクは5位で、トップの木下稜との差は約1319万円だ。「賞金王を獲りたい気持ちも強いし、そのためにも優勝しないと」。ルーキーシーズンでの賞金王となれば13年の松山英樹以来ツアー史上2人目となる。

 この大会で今季3勝目を手にすれば、倉本昌弘(中四国オープン)、松山英樹(三井住友VISA太平洋マスターズ)に続く、ツアー史上3人目のアマチュアとプロでの同一大会制覇にもなる。「相性のいい試合。しっかり粘り強くプレーしたい」。23歳にとって、モチベーションに事欠かない1週間だ。

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