池江3人抜き!インカレ女子400リレー金メダル貢献、50自由形と2冠達成

[ 2021年10月9日 05:30 ]

競泳 日本学生選手権第2日 ( 2021年10月8日    東京辰巳国際水泳場 )

優勝を果たし健闘をたたえ合う池江(中央)ら日大メンバー(撮影・会津 智海)
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 女子400メートルリレー決勝は日大(山本、小堀、池江、持田)が3分40秒28で優勝した。第3泳者の池江璃花子(21=ルネサンス)は4番手から3人を抜いてトップに立ち金メダルに貢献。前日の50メートル自由形に続く2冠を達成した。9日には本命種目の100メートルバタフライに出場する。男子200メートルバタフライ決勝は東京五輪銀メダルの本多灯(ともる、19=アリーナつきみ野SC、日大)が1分54秒45で連覇した。

 格が違った。第3泳者の池江はトップ早大から1秒01差の4番手で飛び出すと、最初の50メートルで一気に3人抜き。後半50メートルはグングン差を広げ、2位の東洋大に1秒76差をつけてアンカーに託した。引き継ぎタイムは53秒77。第2泳者を務めた東京五輪の53秒63には及ばなかったが「絶対に1番で、断トツで(アンカーの)持田さんに渡そうと思っていた。レース前には1・5~2秒ぐらい離したいと考えていた」とイメージ通りの展開だった。

 20年夏に競技復帰すると、池江は一緒に練習する持田、山本の2人が4年になる21年インカレのリレーで優勝することを共通の目標に掲げた。昨年のリレーは予選のみの出場だったが、今季はエースとして活躍。優勝に次ぐ第2目標だった大会記録には0秒02届かず、ゴール直後は思わず頭に手をやり天を仰いだが「皆で金メダルを獲れてうれしい」と笑顔を見せた。9日には本命種目100メートルバタフライに出場。優勝は確実視されるだけに、タイムに注目が集まる。

 《本多、引き締め直した》男子200メートルバタフライ決勝は東京五輪銀メダルの本多が125メートル付近でトップに立ち、そのままフィニッシュした。自己ベストから0秒72遅れたが「タイムは悔しいが、レースを楽しめた」と強調。五輪後は「浮かれてしまった。燃え尽きたのもある」と練習に身が入らなかったが「国内で負けている暇はない」と最低限の結果を出した。次の大きな目標は来年5月の世界選手権福岡大会。10日には200メートルバタフライとともに代表権獲得を目指す400メートル個人メドレーに出場する。

 《佐藤59秒台で復調、連覇》男子100メートル平泳ぎは東京五輪代表の佐藤が唯一59秒台で泳ぎ、連覇を達成した。東京五輪は金メダルを目標に掲げた本命種目200メートル平泳ぎで準決勝敗退。大会前に腰痛を発症し、思うような泳ぎができなかった。ヘルニアと分離症と診断されており、現在も競技と並行しながら治療を行っている。来年5月の世界選手権福岡大会に向け「また100メートルと200メートルで代表権を獲得して、しっかり活躍できるようにしたい」と語った。

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2021年10月9日のニュース