吉田陽菜「最低限の構成」世界見据えフリー3A2本成功 近畿選手権ジュニア女子

[ 2021年10月9日 16:32 ]

フィギュアスケート近畿選手権第2日 ( 2021年10月9日    京都・木下アカデミー京都アイスアリーナ )

フィギュアスケート近畿選手権大会、ジュニア女子フリーで演技する吉田陽菜(代表撮影)
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 ジュニア女子フリーが行われ、SP5位の吉田陽菜(木下アカデミー)が全体トップの124・19点をマーク。合計178・41点の3位で表彰台に滑り込んだ。冒頭にトリプルアクセル―3回転トーループ、続く単発のトリプルアクセルを成功。「大きなミスなく終えられたので、収穫はトリプルアクセル」と語りつつ「他のジャンプで小さいミスがあった。課題はたくさんある」と厳しく見つめた。

 いつかは訪れる世界舞台を見据えての挑戦だった。国内では高難度の構成に入るが「自分がやるべき最低限の構成」と語る。ロシアは4回転時代に突入しており、自らも4回転トーループを習得中。「まだまだ世界には近づけていない。まだまだこれから」。将来的に4回転サルコー挑戦も構想に入れつつ、表現力、スケーティング技術も磨きながら飛躍を狙っている。

 コロナ禍のため今季はジュニアGPシリーズへの出場がかなわなかった。「派遣中止になった時は、正直落ち込んだ」と振り返るが「そこで落ち込んでいても周りは前に進んでいる」と前を向いた。まず目指すは、昨季2位だった全日本ジュニア制覇。激戦区の近畿選手権は3位で「悔しい気持ちが一番大きい」。その悔しさを練習に持ち帰り、進化を目指す。

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