ムーアが空中戦と守備で輝く「タックルを磨いてこのエリアで世界一に

[ 2021年7月4日 05:30 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本代表31―39アイルランド ( 2021年7月3日    ダブリン )

アイルランド戦でラインアウトのボールを捕球する日本代表のムーア(AP)
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 日本代表のロック、ジェームス・ムーア(28=オーストラリア)の高さが光った。10―12とリードされた前半30分すぎ、アイルランドボールのラインアウトを、5分間で2度もスチールに成功した。高さとパワーで押し込みたい相手の戦術を握りつぶした。

 世界ランキング4位の強豪は、2メートル3のロック、ジェームス・ライアンを筆頭に1メートル90以上がFWに4人もいた。不利とみられた空中戦で、日本が十分な抵抗を見せられたのは、チーム先発最長身1メートル95の功績が大きい。本人は「準備の段階から練習をしてきた」と納得顔だった。

 ムーアと言えば、19年W杯でタックルの雨あられを降らしたのが記憶に新しいところ。この日も体を張り続けて防波堤になった。守備の貢献は計り知れないが、敗れてしまえば、素直には喜べない。「スタッツを見るときょうも二つほどうまくいかなかったタックルがある。この後もタックルを磨き続けたい。このエリアは、自分が世界一になれるエリアだと思っている」と頼もしい言葉を残した。

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2021年7月4日のニュース