バックスが47年ぶりにファイナルに進出 アデトクンボ2試合連続欠場も敵地アトランタで決着

[ 2021年7月4日 11:30 ]

東地区優勝トロフィーを手にするG・アデトクンボ(左端)らバックスの選手たち(AP)
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 NBA東地区決勝第6戦が3日、ジョージア州アトランタで行われ、大黒柱のヤニス・アデトクンボ(26)を2試合連続で欠く第3シードのバックスが、118―107(前半47―43)で第5シードのホークスを下して4勝2敗。1974年以来、47年ぶり3度目のファイナル進出を敵地で決め、今季の王座をかけて西地区の覇者サンズと顔を合わせることになった。

 バックスでは2018年と19年両シーズンでMVPとなったヤニス・アデトクンボ(26)が第4戦で左膝を負傷。じん帯断裂など大きな故障にはつながらなかったものの、第5戦に続いて第6戦も出場登録から外れた。しかしクリス・ミドルトン(29)が32得点、ドリュー・ホリデー(31)が27得点と9リバウンド、9アシストをマークするなど東京五輪の米国代表コンビが活躍。第5戦でプレーオフ自己最多の33得点を記録したセンターのブルック・ロペス(33)は13得点、アデトクンボに代わって先発したボビー・ポーティス(26)も12得点と9リバウンドを稼いでアデトクンボの穴を埋めた。

 バックスは第4戦(6月29日)で一度もリードを奪えないままに22点差で完敗を喫したが、第5戦と第6戦は逆に一度もリードを許さない「WIRE・TO・WIRE」でリベンジ。なおサンズに対しては今季2戦2敗だが、2月10日は124―125、4月19日は延長で127―128といずれも1点差で、6日にアリゾナ州フェニックスで開幕するファイナルでは接戦が予想されている。また大リーグとNFLにもウィスコンシン、アリゾナ両州に本拠を置くチームが存在しているが、王座をかけたシリーズで両州のチームが対戦するのは史上初めてとなった。

 ホークスでは第3戦で右脚を痛めたポイントガードのトレイ・ヤング(22)が3試合ぶりに戦列に復帰。しかし3点シュートを6本すべて失敗して14得点にとどまり、9アシストは記録したもののターンオーバーも5回喫するなどチームをけん引することはできなかった。2季目のキャム・レディッシュ(21)が6本の3点シュートなどでチーム最多の21得点を挙げ、第4Q出だしで最大22点差のビハインドとなりながら残り3分41秒に6点差まで詰め寄ったが追撃もここまでだった。

 <東地区決勝の結果>
 ▼第1戦(6月23日=ミルウォーキー)●バックス113―116〇ホークス
 ▼第2戦(6月25日=ミルウォーキー)〇バックス125―91●ホークス
 ▼第3戦(6月27日=アトランタ)〇バックス113―102●ホークス
 ▼第4戦(6月29日=アトランタ)●バックス88―110〇ホークス
 ▼第5戦(7月1日=ミルウォーキー)〇バックス123―112●ホークス
 ▼第6戦(7月3日=アトランタ)〇バックス118―107●ホークス

 <NBAファイナル日程>
 ▼第1戦(6日=フェニックス)
 ▼第2戦(8日=フェニックス)
 ▼第3戦(11日=ミルウォーキー)
 ▼第4戦(14日=ミルウォーキー)
 ▼第5戦(17日=フェニックス)
 ▼第6戦(20日=ミルウォーキー)
 ▼第7戦(22日=フェニックス)
 *日付は現地時間、第5戦以降の開催は結果次第。

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