“プロデビュー”24歳平井が2差好発進!!前週テスト合格勢いそのまま5バーディー

[ 2021年7月4日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 資生堂レディース第1日 ( 2021年7月3日    神奈川県 戸塚CC=6570ヤード、パー72 )

16番、ティーショットを放つ平井(撮影・村上 大輔)
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 悪天候のため2日連続で順延された第1ラウンドが行われ、前週のプロテストに合格したばかりの平井亜実(24=小松CC)が5バーディー、ボギーなしの67で回り暫定8位と好発進した。65をマークして暫定首位に立つ全美貞(ジョンミジョン)(38=韓国)とは2打差。競技は36ホールに短縮され、賞金加算は規定により50%。70位タイまでの選手が決勝ラウンドに進む。この日も悪天候でスタートが4時間遅れ、45人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。

 大雨で2日間、お預けとなっていたデビュー。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員としての初ラウンドで、平井が次々とバーディーを重ねた。2番パー5でアプローチを「OK」に寄せると、9番パー4では第2打をピン右3メートルにつける。「プロテストは独特の緊張感がある。それから解放されて、楽しくて楽しくて仕方なくて」と声が弾んだ。

 6月25日まで行われた最終プロテストに、5回目の挑戦で合格したばかりの24歳。2日連続でラウンドが中止され、デビューが「幻になっちゃう」と心配した。だから喜びを感じながらプレーをした。この日もスタートが遅れたが、その間は宿舎でヨガをして過ごした。「以前、ヨガをしたら凄く体が動いたので」と、試みも吉と出た。

 プロテストを経てJLPGAに入会した選手では、18年の大里桃子の入会後23日目での初優勝が最速。平井が9日目での初優勝となれば、新記録となる。「石川県出身の優勝者もいないので、初優勝できたらうれしい。初めての試合で失うものもない。攻めていきます」と宣言した。

 ◆平井 亜実(ひらい・あみ)1996年(平8)9月27日生まれ、石川県野々市市出身の24歳。10歳からゴルフを始め、福井工大福井に進学。15年にプロテストを初受験し、5回目の挑戦で合格した。今年6月26日にJLPGA入会(93期生)。得意クラブは1Wの平均飛距離は250ヤード。目標は「勝負師と言われる選手になること」。1メートル56、54キロ。血液型O。

 ≪愛「満足」1差≫17、19年賞金女王の鈴木が66で回り、首位と1打差の暫定2位と好位置につけた。後半の13番パー5で残り185ヤードをピン手前7メートルに2オンさせ、これを沈めてイーグル。「13番でイーグルパットが入ってくれて流れに乗れた。今日は満足いく内容」と笑顔を見せた。ショットの際の切り返しで力んでいることに気がつき、後半から修正できたことが奏功したという。通算16勝の実力者ながら今季は未勝利。「誰も期待していないと思うので、裏切って優勝したい」と力を込めた。

 ≪萌寧出遅れ67位≫東京五輪代表決定後、初のラウンドとなった稲見は14ホールを終えて1アンダー暫定67位と出遅れ。「そんなに悪くないんですけど、最近あんまりかみ合わない感じ」。この日は悪天候によってスタートが遅れ、プレー進行のためにティーが前に出された。伸ばし合いの展開となる中、パー5の13番での1バーディーのみ。最終日に向けて「残りホールを頑張って、その結果次第でやれることをやるだけ」と、まずは残り4ホールを見据えた。

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2021年7月4日のニュース