池江璃花子、さあ東京五輪!「リレーに集中し、しっかり楽しむ」本番前最後のレース終了

[ 2021年7月4日 17:01 ]

競泳サマーチャレンジ記録会最終日 ( 2021年7月4日    さがみはらグリーンプール )

<サマーチャレンジ記録会>前日に続き女子200メートルリレーで日本新記録を出し、ガッツポーズの池江。左は大本 (撮影・光山 貴大) 
Photo By スポニチ

 池江璃花子(ルネサンス)を擁する東京五輪の女子400メートルリレー日本代表が非五輪種目の200メートルリレーに出場し、前日に続いて日本新の1分39秒67をマークした。本番想定の午前に五十嵐千尋―池江璃花子―酒井夏海―大本里佳の順番で泳ぎ、前日の1分39秒82を上回った。

 池江は21歳の誕生日に最高のスタートを切った。場内の電光掲示板には、サプライズで誕生日を祝福するメッセージが映り、涙ぐむ場面もあった。五輪前最後のレースを終えた池江の主な発言の続きは以下の通り。

 ―感極まった場面もあった。
 「まさかあんなふうにみんなにお祝いしてもらえると思ってなかったので、凄いうれしくて。涙もろいので、元々。涙が出ちゃいました」

 ―2年前、1年前との変化
「2年前は入院中で、ちょうど誕生日の日に体調が悪くなって。そこでいろいろな変化があって、移植っていう形になっちゃったりとか。すごい辛い誕生日でもあったので、来年は絶対に幸せな誕生日したいと思って迎えた20歳の誕生日にチームメートにお祝いしてもらって。今年はこうして代表のメンバーいるなかで、こういう大好きなプールで誕生日を祝ってもらえるのは凄く幸せだなと思います」

 ―少しずつ良くなっている。
「体調的には何の問題ないので、アレなんですけど。1年1年、いろいろなことがあって。毎回毎回、違った雰囲気で誕生日を迎えるのは、やっぱりよく頑張ってきたなという気持ちになりますし。ああ、生きててよかったというふうに素直に思いますすね」

 ―20歳の1年は。
「20歳は、あっという間だった1年だった。でも、ちょっと長かったなという1年でもある。本当に7月入って、誕生日迎えてからいろんなことがあって。例えば国立競技場いってスピーチしたり。8月に試合あったり、インカレ出たり。今年に入ってからはずっと合宿尽くしで。アスリートとしての本来の自分が戻ってきたなという感じもあった。まだ病気をずっと引きずっている自分とアスリートになった自分、両方を経験したハタチだった。すごいバタバタしていた1年でもあったけど、今まで一番充実していた1年であったかなと思います」

 ―東京五輪で何を得て24年パリ五輪を目指したいか。
 「5年前のリオでは忙しかった。いろんなレースに出てハードスケジュールで。後半のリレーで結果を出していたかと言われたら、その記憶はない。今回はリレーに集中して、しっかり楽しみたい。個人のことは考えず、リレーだけで楽しみたい気持ちもあったり。そういうのもあって、また3年後もパリで個人で活躍できればいいかなと思ってます」

 ―「楽しむ」とは、どういう結果なら楽しめるのか。
「まずは日本記録で決勝に残るっていうところが第1段階。決勝に進んだら、予選で出した記録を更新するために全力で泳ぐ。そもそも泳ぐこと自体、試合に出ること自体が楽しみ」

続きを表示

2021年7月4日のニュース