丸山2連覇達成 パリ五輪へ再スタート 柔道世界選手権男子66キロ級

[ 2021年6月9日 05:30 ]

世界選手権 第2日 ( 2021年6月7日    ハンガリー・ブタペスト )

男子66キロ級決勝でマヌエル・ロンバルド(右)を破り、2連覇を果たした丸山(国際柔道連盟提供)
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 男女各1階級が行われ、男子66キロ級で丸山城志郎(27=ミキハウス)が19年東京大会に続き2連覇を達成した。丸山は昨年12月の代表決定戦で阿部一二三(23=パーク24)に敗れて東京五輪代表を逃したが、24年パリ五輪へ最高の再スタートを切った。女子52キロ級は志々目愛(27=了徳寺大職)が17年以来の優勝を果たした。

 あらゆる苦難を乗り越えて、丸山がパリ五輪の選考レースでスタートダッシュを決めた。得意の内股を警戒され、技での一本勝ちはなし。それでも初優勝よりも難しいとされる連覇を達成。「我慢強く、隙を見せずに仕留められる時は仕留める試合ができた」と半年前の24分間の激闘で得た経験値を生かした。

 実戦は半年ぶり。公式戦は19年11月以来という長期ブランクに加え、井上康生監督によれば試合直前にコンディション面でアクシデントも発生したという。全てを乗り越えた丸山に、井上監督も「非常に大きな成長が見られた」と高く評価。プレゼンターとして登場した“霊長類最強の男”レスリングのアレクサンドル・カレリン氏(ロシア)から金メダルを掛けられた丸山も「この優勝がバネになる」と24年に視線を向けた。

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