内村航平「自分は自分」米倉英信との一騎打ちも自然体、全日本種目別5日開幕

[ 2021年6月4日 15:23 ]

内村航平
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 体操男子の種目別・鉄棒で東京五輪の金メダルを狙う内村航平(ジョイカル)が4日、代表最終選考会となる全日本種目別選手権(5~6日、群馬・高崎アリーナ)を前に取材に応じた。「自分の演技をすること。それだけしか考えていない」と静かに闘志を高めた。

 種目別の選考は跳馬の米倉英信(徳洲会)と一騎打ち。日本協会が定める世界ランクに応じて与えられるポイントで、両者は110ポイントで並ぶ。ポイントが同じ場合は世界ランク4位を上回る得点差の和が高い方が選ばれ、現在は内村が0・382点リードしている。

 残るは全日本種目別の予選、決勝の2演技。最終決戦を前にしても、自らに集中している。「自分は自分なので。どの試合も他人と勝負しているというよりは、自分のやるべきことをやってきた。相手とか誰がどうであろうと、自分は自分と言い聞かせて、やれることをやる。シンプルにそれだけ」と話した。

 5月中旬のNHK杯以降、今大会に向けてピーキングに重点を置いてきた。佐藤寛朗コーチと相談して練習量を調整。この日は本番会場では練習しなかったが、3日はH難度「ブレトシュナイダー」をクリーンに決めるなど、もっとも肉体が反応する状態で本番を迎える。

 五輪4大会連続出場は1964年東京大会で日本選手団の主将を務めた小野喬以来、体操ニッポンで史上2人目となる。「ビックリするくらい何も考えていなかった。鉄棒の演技のことしか考えない毎日を過ごしてきた」。無心のパフォーマンスの先に、夢舞台は待つ。

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2021年6月4日のニュース