橋本聖子会長「どのように乗り越えるか、開催でレガシー残す」 尾身会長の指摘に

[ 2021年6月4日 18:08 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が4日、都内で定例会見を行った。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が今夏の開催に「何のためにやるのか」「今の状況での開催は普通はない」と指摘していることについて、橋本会長は「尾身会長の発言は非常に重要であり、組織委員会としても重く受け止めないといけない。より簡素化、最適化に向けて一層の努力をしていかなければ国民にご理解をいただけない」と言及。その上で開催意義、目的について「五輪、パラリンピックをスポーツの枠を超えたコンテンツとして世界に発信することが国の今後のレガシーになるという位置付けて活動してきた」と強調した。

 さらにコロナ下での開催、成功が今後の社会に与える好影響を期待し「困難な状況に直面しているからこそ、どのような対策を講ずるかによって今後、世界のみなさん、観光客をしっかりと受け入れられるかという前進にもつながる。1日も早く多くのみなさんが生活を取り戻すために、どのように乗り越えていくかも、開催によって次にしっかりとしたレガシーとして残していくことが重要な役割」と話した。

 また、五輪開催時の人流対策として、尾身会長が20日までに五輪関係者に対して専門家としての見解をまとめて示す意向であることについては、「やはり政府の協力なくして東京大会の実現はない。対策について分科会、尾身会長の下での提言、政府の基準に則って適切に進めていきたい」と述べた。

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2021年6月4日のニュース