杉原大河 アマ下克上Vへ飛ばす!プロもしのぐ飛距離武器21歳が3差6位好発進

[ 2021年6月4日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ツアー選手権森ビル杯第1日 ( 2021年6月3日    茨城県 宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71 )

15番、豪快なティーショットを放つ杉原(撮影・西尾 大助)
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 アマチュアの杉原大河(21=東北福祉大4年)が5バーディー、2ボギーの68をマークし、首位に3打差の3アンダー、6位と史上5人目のアマチュア優勝へ好スタートを切った。65で回った14年大会の覇者・竹谷佳孝(41=エー・エム・エス)が6アンダーで首位。石川遼(29=CASIO)は首位に5打差の1アンダー、18位で初日を終えた。

 人気と実績でツアーをけん引する石川と4週前のプレーヤーズチャンピオンシップでツアー初優勝を飾った若手注目株・片岡とのラウンド。コロナ禍の中、20~21年シーズン初の有観客となったこの試合で最も多くのギャラリーを集めたのはこの組だったが、杉原はものおじすることなくマイペースのゴルフを続けた。

 「ラフも長いし、タフなコース。特に後半(インコース)とか、できれば、回りたくないですけど、苦手ではないので。難しい方が意外と割り切れていいかもしれません」

 3週前のダイヤモンド・カップでドライビング・ディスタンス1位(322・50ヤード)に輝いた、プロをしのぐ飛距離が最大の武器。1Wを手にした1番の第1打はフェアウエー右の深いラフに食われたが、そこから残り88ヤードの第2打をSWの高い打球でピン奥1・5メートルに運んでバーディー。力攻めで難コースを攻略してみせた。

 これがプロツアー23戦目。過去トップ10発進は1度と出遅れるケースが多かったが「プロの雰囲気にも慣れて初日から気持ちをコントロールできたと思います」と平常心のゴルフができている。

 既に下部ツアーでは優勝を経験。ダイヤモンド・カップではレギュラーツアー初の首位も経験した。21回目にして初めてアマチュアに門戸を開いたツアープレーヤー日本一決定戦。次世代の育成がその理由だが、そんなプロ側の“上から目線”を杉原がひっくり返すかもしれない。

 ◆杉原 大河(すぎはら・たいが)1999年(平11)11月4日生まれ、徳島県出身の21歳。父・剛毅さんの勧めで5歳からゴルフを始める。11年全国小学生大会、13年全国中学校選手権、14年世界ジュニアなどで優勝。徳島・生光学園から東北福祉大に進学し、19年にはプロの下部ツアーV。20年日本オープンでは5位に入ってベストアマチュアを獲得した。最新の世界アマチュアランクは日本人3番手の25位。1メートル75、80キロ。

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