高野進氏 失格、欠場、無観客…記録が出る雰囲気ではなかった

[ 2021年5月10日 05:30 ]

陸上 東京五輪テスト大会 ( 2021年5月9日    国立競技場 )

男子200メートル決勝、国立競技場を疾走する選手たち(撮影・小海途 良幹)
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 【高野進の目】男子100メートル決勝では多田がいつも通りスタートで飛び出す持ち味を見せたが、もう少し先行すると予想していた。スタートも完璧ではなく、意地があったと思われるガトリンに早めに追いつかれてしまった。しっかり勝負はできたが、タイムは10秒1台を出してほしかった。

 ただ、記録が出る雰囲気でもなかった。夜になって少し気温が下がり、風のアシストもなく、桐生のフライング失格やケンブリッジの欠場などメンバーもそろっていなかった。無観客でもあり、予選から決勝へ気持ちを高めていく選手たちの集中力も不足していたように感じた。だが、この時期に本番会場でテスト大会を経験できたのはもちろん大きい。サブトラックや招集所からレースまでのイメージをつくれるので、予選に出ただけでも本番はやりやすくなる。

 今季の男子100メートルは条件の良いレースがまだない。各選手もまだ試している段階だろう。日本選手権ではベストメンバーが自己ベストやシーズンベストで争う展開を期待したい。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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