桐生 男子100メートル予選でフライング失格「本当は叫びたいくらい悔しい」

[ 2021年5月10日 05:30 ]

陸上 東京五輪テスト大会 ( 2021年5月9日    国立競技場 )

男子100メートル予選、フライングで失格の桐生祥秀(右から3人目)
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 注目の男子100メートルで桐生祥秀(25=日本生命)が予選でフライングのため失格となった。 

 無観客の中、静かな予選スタート。桐生の号砲反応タイムはマイナス0秒068と表示された。すなわち、音が鳴る前に体が動いたということだ。コース上で頭を抱え、両手を膝につき、審判に告げられる前にフライングを悟っていた。赤のカードを突きつけられ、肩を落としてトラックを後にした。

 「やってはいけないミス。せっかくガトリン選手やゾフリ選手と走れる機会なのに、走ることもできなかった。自分を責めたい」

 17年ダイヤモンドリーグ上海大会以来となるフライングの要因はさまざまだ。調子が良かったことが一つ。10秒30で3位だった4月29日の今季初戦から状態を上げ、「(顔を)上げたところがいつもなら40~50メートルぐらいだが、練習では60メートルぐらい進んでいた」と抜群の手応えを感じていた。

 今後の日程も焦りを生んだ。今大会が終われば、五輪代表選考会の6月の日本選手権まで、残すは1試合だった。試合機会が少ないため、予選からタイムを狙っていた。

 「抜けるレースはないと思った。気持ちが高ぶりすぎててそれを抑えられなかった」

 元世界王者のガトリンと、自己記録10秒03のインドネシアのゾフリが参戦した。昨年は味わえなかった貴重な国際レースの機会をフイにした。取材エリアでは丁寧に応対したものの、「本当は叫びたいくらい悔しい」と本音も漏らした。

 注目種目が夕方から夜にかけて行われた。英語でも選手の名前がアナウンスされるなど、五輪を想定した流れで一日が進んだ。1本も走れずに終わったこの無念は、夏の本番で晴らすしかない。

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