大金星!クボタが神戸製鋼撃破 初の4強入りに立川主将「新しい歴史を刻んでいる」

[ 2021年5月10日 05:30 ]

ラグビートップリーグ プレーオフT準々決勝   クボタ23ー21神戸製鋼 ( 2021年5月9日    エコパ )

<クボタ・神戸製鋼>神戸製鋼に勝利し、ガッツポーズするクボタ・立川(左)に駆け寄るタウモハパイホネティ(撮影・吉田 剛)
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 クボタが18年シーズン王者の神戸製鋼を23―21で下し、チーム初の4強入りを決めた。17点リードの前半29分にSOバーナード・フォーリー(31)が危険なタックルで一発レッド。1人少ない状態で逆転を許したが、後半36分にWTBゲラード・ファンデンヒーファー(32)が逆転PGを決めた。19年W杯で日本が当時世界ランク2位のアイルランドを破った「シズオカ・ショック」の地で番狂わせを再現し、16日の準決勝(花園)では今季全勝のサントリーと対戦する。

 母の日に合わせてピンクソックスをはいた23人が、試合終了とともに狂喜乱舞した。残り4分間はマイボールを死守して逃げ切り。15年W杯の南ア戦勝利の立役者でもあるCTB立川主将は「新しい歴史を刻んでいる」と達成感をにじませた。

 幸先よく2トライ2ゴール1PGでリードも、ゴール前の守備でフォーリーが相手No・8ナエアタに飛び掛かるようにタックルに入り退場。絶望的な状況だが、立川は「やることは変えなかった」と落ち着いていた。当初のプラン通り、リーグ屈指の攻撃力を誇る神戸製鋼に対してボールキープを徹底。あとは「ハードワークする必要があった」と14人で1人分の穴を埋めた。

 逆転PGを決めたファンデンヒーファーは、リベンジの時を待っていた。4月11日のトヨタ自動車戦で、終盤にショットを2本続けて外し、ロスタイムに逆転負け。「チームを敗戦させてしまい、あの日から毎日練習してきた」。残り5分で、FWがペナルティーを獲得。不得意な右中間から落ち着いて決め、「チーム全員の努力のおかげ」と感謝した。

 急きょ公式戦初先発となった4季目のSH谷口が、非常事態をみじんも感じさせなかったのも、今季躍進を遂げたクボタの象徴だ。12年の入団当時、2部だったチームとともに成長してきた立川は「ここが終わりじゃない」と視線を先に向けた。

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2021年5月10日のニュース