福岡 3季ぶりハットトリック、パナ指揮官称賛「インパクト与えてくれる」

[ 2021年3月29日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第5節最終日   パナソニック62―5NEC ( 2021年3月28日    秩父宮 )

<パナソニック・NEC>前半39分、トライを決めたパナソニック・福岡
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 4試合が行われ、パナソニックはNECを62―5で下して開幕5連勝とし、ホワイトカンファレンスの首位を守った。この4月に順大医学部に進学する元日本代表WTB福岡堅樹(28)が3季ぶりのハットトリックでマン・オブ・ザ・マッチを獲得。全勝対決となる次節の神戸製鋼戦(4月4日、ユニバ)に弾みをつけた。レッドカンファレンスのクボタもチーム初の開幕5連勝で、サントリーとの全勝対決(同3日、秩父宮)に臨む。

 スパイクを脱ぐ日が刻一刻と近づく中、福岡がいまだ衰え知らずであることを証明した。前半39分、逆サイドへの展開に参加。SO松田が相手を引き付けて生まれたスペースに全速力で飛び込みながらパスをもらうと、2人のタックラーを振り切って中央にダイブ。「元々の動きは決めていた。その中で(松田)力也が引き付けたことで間に走り込めた」とあうんの呼吸で生まれたトライを振り返った。

 2トライ目はSH内田のサポートから生まれ、3トライ目は「常に狙っている」というインターセプトから45メートルを独走。トライを挙げる前にも、タッチライン際を走り切れずに決定機を逃した場面があり「最初に取りたかった」と苦笑いも、ロビー・ディーンズ監督は「インパクトを与えてくれる選手。できるだけボールを集めるのは当然」と絶大な信頼を寄せた。

 会見前、チーム広報は福岡の今後について「3月中に発表する」とアナウンス。5月23日のプレーオフ決勝まで進出すれば、最大6試合がカウントダウンナンバーとなる。福岡自身も「発表まで待ってほしい」とにこやかに笑ってかわした。はっきりしていることは、1週間後の全勝対決にも必要不可欠なトライゲッターであること。大一番へフッカー坂手主将は「強みを出して、いい結果を得たい」と話した。 

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