今春ツアー本格参戦の亀代順哉が描く夢「大院大OB初のツアー優勝」、アジアンツアーで心身ともに成長

[ 2021年3月29日 05:30 ]

表情豊かにプレーする亀代順哉
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 通算3度の日本一に輝くなど全国でも強豪として知られる大阪学院大学(大院大)ゴルフ部。そのOBで今春からプロツアーに本格参戦するのが、2017年卒業の亀代順哉(26=フリー)だ。昨冬の男子QTファイナルで3位に入り、今年の出場権を獲得。卒業後はアジアンツアーに参戦するなど世界を舞台に修行に励んできた若武者は「大院大OBで初のツアー優勝」の目標を胸に、最高峰の戦いに挑む。

 武者修行の成果をようやく発揮する時が来た。同部OBの亀代が今春からツアー本格参戦。すでに先輩の木下稜介(29=ハートランド)や大堀裕次郎(29=フリー)らがプロの舞台で活躍しているが「大院大ゴルフ部出身でプロツアー優勝者がまだいない。出るからには1番は譲れない」と“OB最速V”を目標に掲げた。

 大学3年時の15年に信夫杯争奪日本大学ゴルフ対抗戦で創部初の日本一に貢献。16年には主将として連覇を達成し、個人では日本アマを制した。輝かしい成績を手に同年にプロに転向したが、QTは予選落ち。ルーキーイヤーでのツアー本格参戦はかなわず「稼げる環境に行こう」と、17年にアジアンツアーへの挑戦を決意した。

 自分と同じように世界のトッププロを目指す選手たちと戦う日々は苦難の連続だった。だが、あえて厳しい環境に2年間も身を置いたことで「世界のトップ選手たちと回る機会もあった。技術面でも精神面でも成長できた」。

 昨冬は同部からOBを含む7人がプロテストに合格。毎年のようにプロを輩出し続ける躍進の要因を亀代は「向上心の強い選手と常に行動を共にすることでお互いを刺激し合える」と分析する。在籍した頃はチームメートの存在に刺激を受けたといい「結果を残しても仲間がいるから満足していられなかった。ハングリー精神が養われたからこそ、アジアンツアーにも挑戦できた」と振り返る。

 19年に日本に主戦場を戻し3年目。今年の国内男子開幕戦となる4月の東建ホームメイト・カップが亀代にとっても初戦となる。「今季はレギュラー、下部それぞれで1勝を挙げたい」と描いた青写真。自身の優勝を皮切りに男子ゴルフ界に“大院大旋風”を巻き起してみせる。

 ◆亀代 順哉(かめしろ・じゅんや)1995年(平7)2月7日生まれ、徳島県那賀町出身の26歳。10歳でゴルフを始め、香川西から大院大。4年時の2016(平28)年に日本アマを制し、同年にプロに転向。得意クラブは1Wで最長記録は329・5ヤード。1メートル67、85キロ。

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