沙羅 4季ぶり個人総合優勝逃し2位、最終戦7位で首位から転落

[ 2021年3月29日 05:30 ]

ノルディックスキー ジャンプ女子W杯個人最終戦第13戦 ( 2021年3月28日    ロシア・チャイコフスキー、ヒルサイズHS=140メートル )

W杯ジャンプ女子個人最終第13戦に出場した高梨
Photo By 共同

 高梨沙羅(24=クラレ)は126メートルの109・4点で7位。個人総合首位から2位に転落し、4季ぶりの個人総合優勝を逃した。2回目が強風で打ち切りとなり、1回目の成績で順位が決まった。マリタ・クラマー(19=オーストリア)が今季7勝目を挙げ、ニカ・クリジュナル(21=スロベニア)が初の個人総合女王。同日の団体最終第2戦(HS=102メートル)で丸山希(22=明大)、勢藤優花(24=北海道ハイテクAC)、伊藤有希(26=土屋ホーム)、高梨の日本は、勢藤の失格が響き6位だった。

 第12戦で個人総合首位に立っていた高梨は、今大会3位に入ったクリジュナルに逆転を許した。最多5度目の女王を逃し、総合2位でシーズンを終えたが「思った以上に結果がついてきてくれた」と前向きに振り返った。

 1回目は強風で中断を挟む中、126メートルと伸びを欠いた。巻き返しを期した2回目は3選手だけ飛んで打ち切りとなり「2本目を飛んで挽回したい気持ちもあったけど、仕方ない」と受け止めた。

 それでも、フォーム見直しの成果が表れ始めた今季はW杯13戦のうち3勝を含む9度の表彰台に立ち、世界選手権も個人で2つのメダルを獲得。表彰台3回で1勝にとどまった昨季から復調し、「今までやってきたことは間違いじゃなかったと思える」と来年の北京五輪へ手応えを得た。

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2021年3月29日のニュース