殊勲賞に優勝の照ノ富士、敢闘賞に碧山と明生、技能賞に若隆景

[ 2021年3月29日 05:30 ]

大相撲春場所千秋楽 ( 2021年3月28日    両国国技館 )

<大相撲春場所千秋楽>(前列左から)敢闘賞の明生、碧山、技能賞の若隆景、後ろは殊勲賞の照ノ富士
Photo By 代表撮影

 春場所の三賞選考委員会が28日、東京・両国国技館で行われ、殊勲賞に照ノ富士(3度目)、敢闘賞に碧山(4度目)と明生(初)、技能賞に若隆景(初)を選出した。

 《碧山“春男”3年連続2桁》碧山がともに勝てば敢闘賞という高安との一番を制した。相手の攻めをしのいで最後は土俵際ではたき込み。「とりあえずは(本割の)一番で自分の相撲を取ろうと思った。よく相手を見ていた」と胸を張った。7連勝で締めて春場所は3年連続2桁勝利の“春男”。「(勝てば敢闘賞は)知っていた。落ち着いていい相撲が取れた」。ただ、照ノ富士が本割で勝って巴戦とはならず「残念です」と肩を落としていた。

 《明生「自分の相撲取れた》明生が幕内では19年秋場所以来の2桁を勝利を挙げ、初の敢闘賞を受賞した。今場所は初日に高安を破り、2大関も撃破。勝てば受賞の一番は、腰の重い剣翔を攻め立て寄り切った。三賞は取組前から意識していたようで「うれしいです。場所前からしっかり準備できて、自分の相撲が取れたので良かったです」と笑顔。目標とする新三役にまた前進し「しっかり稽古して来場所に準備したい」と力を込めた。

 《若隆景、おっつけ評価された》大躍進の場所となった若隆景は、初の技能賞受賞に「(評価されたのは)おっつけなのかなと思う。幼い頃から練習してきたのでうれしい」と話した。小兵ながらも圧力負けしない体幹の強さを武器に2大関を撃破。この日も立ち合いの変化で北勝富士を破って10勝に乗せた。関脇、小結が全員勝ち越したため三役昇進は見送られる可能性が高いが、今後の活躍が楽しみになってきた。

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2021年3月29日のニュース