ラプターズ対ブルズ戦が延期 コロナを巡るチーム状況がさらに悪化

[ 2021年3月1日 08:53 ]

コロナ感染規定の対象となってチームを離れたラプターズのナース監督(AP)
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 2月28日にフロリダ州タンパで行われる予定だったNBAのラプターズ対ブルズ戦が新型コロナウイウルスの影響で延期となった。

 渡辺雄太(26)が所属しているラプターズではニック・ナース監督(53)と5人のアシスタントコーチ(AC)、さらに今季20・1得点を挙げている主力フォワードのパスカル・シアカム(26)が感染防止規定(プロトコル)の対象(濃厚接触の確認作業を含む)となり、26日のロケッツ戦でチームを離脱。状況はさらに悪くなり、28日になって試合に必要な8選手をそろえられないとして延期されることになった。

 ラプターズの本来の本拠地はカナダのトロントだが、米国への移動では自主検疫が必要となっているために今季は終了まではタンパが準本拠地。しかしフロリダ州での新型コロナウイルスの28日の新規感染者は5539人(死者118人)で、ワクチン接種が進んでいるとは言え、5000人以上の感染者を出したのは6日連続と下げ止まりの状態が続いている。27日の陽性率は5日ぶりに6%を超えて6・40%。ラプターズは今季、コロナの影響による延期のなかったチームだったが、ついに苦境と直面する事態となった。

 7日に開催されるオールスターゲームの前にあと2試合(2日にピストンズ、4日にセルティクス)が組まれているが実施されるかどうかは微妙。この日の対戦相手だったブルズはすでにタンパ入りしていたが、延期の一報を受けて地元シカゴ(イリノイ州)にUターンした。

 NBAで今季延期となったのはラプターズ対ブルズ戦が30試合目。まだ一度も延期を経験していないのは30チーム中でクリッパーズ、レイカーズ、ネッツの3チームのみとなった。なおデンバー(コロラド州)に本拠を置いているナゲッツでは、2月27日のサンダー戦に9分間、出場している新人のR・J・ハンプトン(20)がプロトコルの対象となって1日のブルズ戦は欠場する見込み。AP通信によれば検査で陽性反応を示したと見られており、今後はナゲッツ全体とその対戦相手も監視下に置かれることになりそうだ。

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2021年3月1日のニュース