世界基準の走りだ 神鋼ナエアタが40メートル独走トライ 2連勝の立役者は2試合で7トライ

[ 2021年3月1日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第2節   神戸製鋼73ー10キヤノン ( 2021年2月28日    神戸ユニバー記念競技場 )

<神戸製鋼・キヤノン>後半38分、突進し4本目のトライを決める神鋼・ ナエアタルイ (撮影・後藤 正志)
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 神戸製鋼のNo・8ナエアタがタッチライン際に君臨した。FWらしからぬ走力で何度も突破。28―3の後半3分には、前ががら空きの状態でもらって40メートル独走トライをした。

 展開時はWTBのように大外で待機。1メートル93、118キロの巨漢のトイメンには、体格で劣るバックスが来る形になる。ミスマッチを利用し、ゴール前ではパワーでこじ開けた。11トライのうち1人で5トライを挙げた。

 「トライは、ピッチ上の全員がハードワークをした結果です」

 戦術が機能してのスコアだと、ヒーローは謙虚だった。流通経大から加入2年目の昨季、ブレーク。日本国籍を得て迎えた今季も破壊力は健在で、通算7トライでリーグ首位に立つ。パスも器用。開幕2連勝に貢献した。

 16歳でラグビーを始めるまで、テニスに熱中。ラケットで母国トンガの15歳以下代表になった変わり種だ。

 23年W杯は「日本代表になりたい」と公言。ジャパンも走れるFWを大外に置き、その形を「サムライ」と呼ぶ。ナエアタの刀なら世界も斬れる。 (倉世古 洋平)

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2021年3月1日のニュース