照ノ富士 21場所ぶりの大関復帰に意欲「今場所で決めないと」 ノルマにあと9勝

[ 2021年3月1日 12:05 ]

照ノ富士
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 日本相撲協会は1日、大相撲春場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。21場所ぶりの大関復帰を目指す東関脇・照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が同日、リモートで会見し「やっと近づいてきたのかな。今場所で決めないと、また最初からになる。頑張らないと」と抱負を述べた。

 入門から順調に番付を駆け上がり、新三役から所要2場所のスピードで15年秋場所に大関昇進を果たしたが、ヒザのけがなどで大関から陥落。その後も度重なるケガなどで序二段にまで番付を下げたが、そこから這い上がって昨年7月場所で幕内復帰。その場所で幕尻優勝を果たすと、昨年11月場所で13勝、初場所も11勝とし、昇進の目安となる直近3場所33勝のノルマにあと9勝とした。2月11日には3年前に結婚した同じモンゴル人のドルジハンド夫人と挙式。最愛の人から支えがあると明かしながらも「変に硬くなるのも嫌。いつも通りにやっている」と平常心を強調した。

 現行ルールでは大関から陥落した場合、翌場所に2桁以上の勝利で復帰できるが、それ以外で復帰したのは平幕陥落後に復帰した魁傑のみ。序二段から12場所を要す史上最大のカムバックに「33勝を達成しないと始まらない。全力を尽くしたい」と意気込んだ。

 先場所に平幕で初優勝した大栄翔が3場所ぶりに三役に復帰して西小結に座った。新型コロナウイルス感染で初場所を全休し、4場所連続で休場中の横綱・白鵬は、新入幕から幕内連続在位100場所に史上初めて到達した。腰痛などで同じく4場所連続休場中の横綱・鶴竜は進退を懸ける場所となる。新型コロナウイルス感染や濃厚接触の可能性があったため、初場所を全休した65力士の番付は幕内と幕下以下が据え置き、十両は1枚降下の措置が取られた。

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2021年3月1日のニュース