黒衣10番再奪取へ サントリーのバレット21得点デビュー ラグビートップリーグ

[ 2021年2月21日 20:07 ]

ラグビートップリーグ第1節   サントリー75―7三菱重工相模原 ( 2021年2月21日    神奈川・ギオンスタジアム )

<三菱重工相模原・サントリー>前半、ディフェンスラインで仲間に指示を送るサントリーのSOバレット(右から2人目)
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 サントリーの現役オールブラックス、SOボーデン・バレット(29)が10番で先発デビュー。自ら1トライ8ゴールで計21得点を挙げる活躍を見せ、75―7の快勝に貢献した。

 1月の入団会見で「一番プレーしたいのはSO」と語っていた通り、パス、ラン、キックを絶妙な配分で使い分け、リーグ屈指の攻撃力を誇るフィフティーンの能力を引き出した。外側にスペースがある場面では無理せず外に回したことで、WTBリーは大量5トライの活躍。時折見せるランでは鋭く相手ディフェンスラインを切り裂き、裏へ抜けると技ありのオフロードパスでトライを演出した。

 「やっとトップリーグの開幕戦に出られた。チームメートと戦えたことは感慨深い。ファンの前でプレーできたこともうれしい」とバレット。新型コロナウイルスの影響で、開幕は当初の予定から5週間延期。待ちに待ったトップリーグデビュー戦を終え、開口一番で喜びをかみ締めた。

 くしくも前日20日、長らくニュージーランド代表の10番を務めたダン・カーターが現役引退を発表。前夜、個人的にメッセージを送ったというバレットにとって、テストマッチ世界歴代最多得点を誇る母国のレジェンドは「小さい頃から尊敬し、ああいう選手になりたいと思っていた」存在だった。19年W杯でも活躍したバレットだが、全5試合で背負ったのは15番。サントリーでの1シーズンは、再び黒衣の10番を取り戻すための修練の場でもあり、「日々改善。向上できるように意識している」と話した。

 この日は出場60分間で9トライを生み、ゲームコントロールの確かさを証明したバレット。DCの後継者争いに名乗りを上げる、上々の日本デビューとなった。

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