NTTドコモ NZ代表69キャップのTJ・ペレナラ 銀髪で1トライ1“アシスト”で劇的逆転勝利を演出

[ 2021年2月21日 16:18 ]

ラグビートップリーグ第1節   NTTドコモ26―24キヤノン ( 2021年2月21日    Gスタ )

<キャノン・NTTドコモ>後半、キャノン・田村(下)、田中(左)と激しいプレーを見せるNTTドコモ・ペレナラ(撮影・小海途 良幹)
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 過去11位が最高のNTTドコモが今季加入したニュージーランド代表SH、TJ・ペレナラの活躍などで開幕戦に逆転勝ちした。元サントリー監督の沢木敬介監督が就任したキヤノンは痛い黒星スタートととなった。

 キヤノンは前半5分から相手ゴール前スクラムでプレッシャーをかけて3度のコラプシングを誘い、NTTドコモのプロップ北島がシンビン(10分間退場)に。しかし、4度目のスクラムをコントロールできずにターンオーバーされてチャンスを潰した。先制したのはNTTドコモで、17分にSO川向のPGで3―0。キヤノンはその後も反則やミスが目立ったが、29分にWTBホセア・サウマキが左タッチ際で3人をかわして逆転のトライ(7―3)。32分にPGで7―6と詰め寄られたものの、34分には日本代表SO田村が個人技で裏へ出て、南アフリカ代表CTBクリエルが右中間へトライを決めた(14―6)。

 後半16分、キヤノンはロックのデクラークがハイタックルでシンビンに。数的優位になったNTTドコモは18分、オフロードパスを受けたSHペレナラが右中間へトップリーグ初トライを決め、14―13と1点差に迫った。キヤノンは22分に田村のPGで17―13としたが、NTTドコモは27分、PKからペレナラが速攻を仕掛けてフランカー李が右中間へ逆転のトライ(18―17)。32分にもペレナラの飛ばしパスからWTB山田が右中間へ飛び込み、23―17とリードを広げた。キヤノンは36分、田村が自陣で自ら抜け出して右タッチ際を独走。フォローした途中出場のフランカー安井が右中間へ飛び込み、同じく途中出場のSO/FB小倉がゴールを決めて24―23と再逆転した。しかし、NTTドコモはラストプレーで川向が左中間から約30メートルのPGを決め、劇的な逆転勝ちを収めた。

 TJ・ペレナラは、ニュージーランド代表69キャップを誇る大物助っ人で、この日は9番で先発出場。序盤にシンビンで1人少ないピンチがあったが、ターンオーバーに成功。後半18分にチーム今季第1号となるトライを決めるなど攻守に貢献した。オールブラックスが試合前に披露する「ハカ」のリーダーを務める世界的名選手。昨年12月に来日し、CoCo壱番屋のカレーが大好きになったという。チームメートにも愛される男が、さすがの活躍で開幕戦勝利へと導いた。

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2021年2月21日のニュース