坂本V2、団体戦と国体2冠 3月世界選手権弾み「パーフェクトな演技を」

[ 2021年1月31日 05:30 ]

第76回国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会第4日 ( 2021年1月30日    愛知・日本ガイシアリーナなど )

国体フィギュアスケート成年女子フリーで優勝が決まり、喜ぶ兵庫の坂本(右)と三原
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 フィギュアスケートの成年女子フリーではショートプログラム(SP)首位の坂本花織(20=神戸学院大)が149・33点をマークし、計227・78点で2連覇した。兵庫代表として都道府県別の団体戦も制し、大会2冠を達成。また主催者は43都道府県のうち11県が棄権し、32都道府県が参加したと発表した。

 世界へと弾みをつけるべく、坂本が迫力ある演技を披露した。序盤の2連続3回転で着氷が乱れながら、中盤以降はしっかり修正。「前半は危うくてヒヤッとしたけど、後半はいつも通り大きく跳べた。プラマイゼロですね」。個人だけでなく兵庫代表として三原舞依(甲南大)と組んだ団体戦でも頂点に立った。

 前日29日には、国際スケート連盟(ISU)が3月の世界選手権(ストックホルム)を予定通り開催することを発表した。既に代表に選ばれていた20歳にとっては、おぼろげだった目標が明確になった。「(初出場の)2年前は5位で、フリーをノーミスでできなかった。世界選手権でパーフェクトな演技ができれば」。大舞台で成熟した姿を見せつける。

 ≪43県中11県棄権≫主催者は申し込みがあった43都道府県のうち11県が棄権し、32都道府県が参加したと発表した。棄権した11県は秋田、福島、茨城、群馬、新潟、奈良、山口、香川、長崎、大分、鹿児島。開催地の愛知、岐阜両県が新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、緊急事態宣言の対象となっていた。スピードのショートトラックが30日に始まり、参加都道府県が確定した。参加者数は役員、選手団や視察員を合わせ、1439人だった。

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